私のような嗜好の持ち主が書く今日のBlogは、多分殆どががアキバで起きた無差別殺人通り魔事件の事だと思う。
今や世界的な観光地にもなったアキバで起きた事件なだけに、その余波は日本国内に留まらないとは思うが、ここ30年で起きた最悪の通り魔事件と言われている。
この事件によって、事件が目の前で起きたSofmap 秋葉原 本店は臨時休業となり、また同じ理由でBlessも臨時休業となった。
被害に遭われ亡くなられた方のご冥福をお祈りする。
さて、この話で終わってしまっては普通のBlogとあまり変わらないため、話の本道は別へ進めたいと思う。
4コア独立制御が可能とは…
今、アキバの店舗の殆どがPCのQuad Core化を推進するような触れ込みを出している。
実際、IntelのCore 2 Quadの価格が徐々にではあるものの下がってきているし、Phenom X4に至ってはマザーボードとセットで購入すると4,000円引きとかのキャンペーンなんかもやっている。
実際、普通に使っている段階で4コア必要なのか?と言われると、かなり微妙な気がしないでもないが、先日、私は4コアが欲しいと思った事例にであった。
何をやっていたかというと、8GB程のファイルをWinRARで圧縮したのだが、その圧縮にデュアルコアで1時間近くかかったのである。
圧縮開始後、あまりにも時間がかかるため、2コアのウチの1コアで処理をしているのかと思ったのだが、タスクマネージャを見てみると、ちゃんと2コアで処理していた。
実際、8GBのデータを圧縮するという事が頻繁にあるか?と言われれば確かにないのだが、それでもちょっと重い処理をすればデュアルコアといえどもかなり時間がかかるという事に違いはない。
4コア化する事で処理が4つに分散されるメリットは、1つの処理を分散させるだけでなく、複数の処理をコア別に分散させる事にも意味がある。
そういう視点で見れば、たしかに4コアの魅力は十二分にあるものと思えてくる。
だが、4コアにも2種類存在する。
IntelのCore 2 Quadは、残念ながら真の意味での4コアではない。
2コア+2コアを1パッケージに詰め込んだ4コアであり、残念ながらその構成はどちらかというと2コアと見るべき4コアである。
しかしPhenom X4は間違いなく4コアであり、1つのダイに4つのコアがちゃんと並列して搭載されている。
また各コアは独立して制御できるようで、前述の画像のような事が可能になる。
つまり、4コアの各コアでそれぞれ違うクロックで動作させるという離れ業が可能なのである。
複数のコアが載っている場合、やはりというべきかそれぞれの各コアでオーバークロック耐性が異なるようで、各コアをそれぞれ違うクロックで動作させる事でより限界に近いオーバークロックが可能になる。
従来は、一番低いクロック耐性のコアに合わせたオーバークロックしかできなかったワケだが、Phenom X4は内蔵している4コアをそれぞれ独立して制御可能なため、部分的により高いオーバークロックでの動作が可能という事らしい。
さすがにこれはCore 2 Quadには無理な制御方法だし、パワーユーザー向けの楽しみ方だと言える。
唯一の問題は、Phenom X4はもともとオーバークロック耐性があまり高くないという事だが、Black Editionであれば多少意味のある方法だろう。
興味のある人はPhenom X4で1台組んでみるといいだろう。
多分、価格以上の魅力はあると思う。