リードテックが東芝のメディアストリーミングプロセッサ“SpursEngine”を搭載する拡張カードを、9月30日より幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」で出展すると発表した。
製品名は「WinFast PxVC1100」で、PCI Express x1接続のLowProfile対応カードの形状になっている。
“SpursEngine”は、Cell Broadband Engineのストリーミングプロセッサコア「SPE」を4基と、H.264およびMPEG-2のハードウェアデコーダ/エンコーダを内蔵した映像処理向けのストリーミングプロセッサで、東芝のノートPCに搭載されているモデルが存在する。
まだ出展というレベルではあるが、パッケージ販売する予定もあるという事で、私は多少なり気にしていたりする。
最近の最新ビデオカードはビデオカード単体でH.264等のデコードやエンコードを支援する機能が付いているが、それらを搭載していないビデオカードを使っている人たちは、そうした機能をCPUを利用するしか道がなかった。
しかしこの“SpursEngine”を利用する事でそれらをCPUにさせる必要が無く、安定してH.264等を利用する事が可能だ。
だが、正直これだけの機能であれば、最新チップセットでも代行できるだけの性能を今は持っている。
なので“SpursEngine”はその上を行くための機能をアピールする必要が今後は出てくるはずだ。
私が気になっているのは、そういう上を行く機能を期待できるというところ。そうしないと“SpursEngine”に価値を見いだせない以上、アプリケーションレベルで“SpursEngine”をより使いこなしていく必要があるのは間違いない。
何ができるのかは分からないが、NVIDIAがCUDAを使ってビデオプロセッサにプログラマブルな事を可能にしようとしている事と同様な事を“SpursEngine”も目指す事になり、今後のトレンド競争はより激化していく事が予想される。
SpursEngineはCell Broadband Engineという素性の良い半導体と同じ技術で作られている以上、そこに性能的なものは期待していいと私は思っている。
NVIDIAのCUDA、SpursEngine、そしてRadeonHDと三つ巴の戦いが始まろうとしている。
さぁみんな、競争の時間だw
良いね、競争歓迎!
ビデオカードの分野は事実上2局化されているので、アプローチの違う第三勢力が入って来ると良い刺激になりそうですね。
性能も価格も大いに競争して切磋琢磨し、ユーザーに還元して欲しいですね。(^_^)
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Cell broadband Engineが、そのままビデオカードのような展開になる事は考えにくいけど、SpursEngineがそういうメディアプロセッサという展開になる可能性はまだあると思う。
ただ、やっぱり2大メーカーのGPUから比べると、処理能力等は勝ちに行くことができないのは、SpursEngineの性能から考えても仕方のない話。
なので、ミドルレンジ以下の低価格製品でそうした方向に進むのはアリなんじゃないかと思う。
東芝がSpursEngineの安売りをするとは考えにくいけど…
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