私が普段使っているアントウィルスソフトはトレンドマイクロのウィルスバスターである。
ウィルスバスターを使っている理由はいくつかあるが、元々使用していたのはSymantecのNortonシリーズであった。
なぜNortonシリーズからウィルスバスターに変えたかは、後述する。
ウィルスバスターに変えてから、私はずっと正規ユーザーとして毎年使い続けているワケだが、この度2010が公開となったため、2009から乗り換えてみた。
2008から2009へのアップデートの時は、何の問題もなくインストールする事ができ、しかも設定ファイルもそのまま控えを取ることもなく移行できたため、今回も安心してアップデートできるな…と思っていたのだが、今回は2007から2008の時と同じように、設定ファイルを引き継ぐ事もなく、新たにインストールという、ある意味ソフトウェアとしては進化ではなく退化という状態。
トレンドマイクロはこの設定ファイルの引き継ぎという部分をもっと真剣に考えないといけないと思うのは私だけだろうか?
今回の2010は、まず一番最初からして良くなかった。
2009から2010に移行する際、まず2009をアンインストールする所から始まるのである。
正直、この時点でイヤな予感はしていた。
アンインストール時に「設定ファイルを残しますか?」と聞かれるかな? と思ったが、そんな親切は全くなく、結果、隔離ファイルと共にほぼ全てのデータをアンインストールし、そこから2010をインストールという手順であった。
システムに絡むソフトである以上、ある程度の事は覚悟していたため、設定ファイルが引き継がれないという事も覚悟していたが、問題はココで終わる事もなく、更なる問題を残し、ウィルスバスター2010事件は幕を開けるのである。
ウィルスバスター2010のインストールを開始すると、通常インストールとカスタムインストールという選択がある。
この選択は普通のどのソフトでもあるため、この事そのものを疑う人はいないだろう。
普通は通常インストール一択である。
なので私も普通に通常インストールを選択しインストールを進めたが、インストール後にパーソナルファイアウォールが起動しないという問題が発生。
ただ、この時点ではこのような問題はよくある事で、Windowsの標準システムとぶつかって起きる現象という風にも受け取れた。
なので出てきた警告の通りに再起動してみたのだが…
起動しねーっ!(爆)
さて、どうしようか…と悩んだのだが、起動しない理由がHDDのアクセスランプの動きである程度予測が出来た。
ナニかプログラムがぶつかっているか、起動タイミングの問題だ…と勝手に予測し、再起動させ、今度は起動直後のログインをせずに、一度起動シークエンスを先に進めてからログインしてみた。
すると案の定起動は出来たのだが、パーソナルファイアウォールが相変わらず起動しない。
そこでトレンドマイクロのサポートページを見てみたら…やはりパーソナルファイアウォール周りの不具合対策が書かれていた。
正直、この時点で「ウィルスバスター、もうダメかな…」と思わなくもなかったが、とりあえず対策が2つ記載されていたため、1つ目をその通りやってみるが上手くいかない。そもそもBIOSを書き換えるような行為が記載されているため、初心者にはお勧めできる解決策じゃない。
2つ目の解決策は、再インストールするというものだが、通常インストールではなく、カスタムインストールでアンチウィルス部分とファイアウォール部分を別々にインストールするという方法だった。
ハッキリ言って、この2つ目の解決策を1つ目にした方が、初心者向けだと思うのは私だけだろうか? 少なくともBIOSを書き換えろという解決策を1つ目にしている時点で、初心者イジメだと思うが…。
とりあえず私の環境では2つ目の再インストールをカスタムインストールで行うという方法で問題は解決したようである。
だが、よく考えてみるとこれもおかしな話である。
今回のウィルスバスター2010は、インストール時に2009をアンインストールするように指定している。しかも設定ファイルすら残さずにアンインストールしている状態であり、当然レジストリ情報も消されている。
にも関わらず、2010をインストールしてこの問題が出るという事は、殆どの環境でマトモにインストールできないのではないだろうか?
それともVistaならマトモにインストールできるというのだろうか?
ちなみにサポートページにはVista特有の問題があるような事も書かれていたが…。
まぁ、無事にインストールできたため、しばらく2010を使ってみるが、次はどうするかは別問題。
実は一つ気になっているセキュリティソフトがある。
キヤノンITソリューションズから発売されているセキュリティソフトで「ESET Smart Security」というソフトなのだが、これが速度・安定度共にかなり良い感じらしい。
唯一の弱点はインストールできる台数で、ウィルスバスターはこのインストール台数でメリットがある。
ま、それは2010の動向を見て考える事にしよう。
話を最初に戻す。
Nortonシリーズからウィルスバスターに変更した理由を後述すると記載した。
その理由は以下である。
実はSymantecのNortonシリーズと私の付き合いは随分と古い。
SymantecのNortonシリーズを知ったのは、私がまだMacintoshを使っていた時代。この頃はまだインターネットという言葉もあまり聞かれず、コンピュータウィルスの脅威も今ほどの時代ではなかった。
そもそも、私が使ったNortonシリーズのソフトもアンチウィルスソフトとしてではない。
その当時、Macintosh使いには必須とも言われていたNorton Utilities(ノートン ユーティリティーズ)が最初である。
その後、インターネットが当たり前になり、コンピュータウィルスの脅威が増え、しかもファイアウォールが必要な時代が到来し、私もMacintoshからWindowsへとプラットフォームを変更したワケだが、その際一番最初に入れたアンチウィルスソフトも、Norton AntiVirusだった。
だが、その後とんでもない事件が起こり、私はNortonシリーズを使わなくなった。その事件とは、Norton AntiVirusがあまりにもシステムに入り込んだシステムであったために、私の環境で不具合が生じ、OSが起動すらしなくなった…というものである。
私が必要と感じて入れたアプリケーションが原因なのか、それともNortonに問題があるのか、見方によってはNortonは無罪だったかもしれないが、私はその時Nortonはやめようと誓った。本来、アンチウィルスソフトは不要だったものであり、時代が必要としたワケだが、そのアンチウィルスソフトがいつの間にかシステムに食い込み、アンチウィルスソフト主体のシステムに改変してしまっている事実に私は抵抗感を覚えたのである。
この事以降、私はアンチウィルスソフトを和製ソフトであるウィルスバスターに変えたのである。
だが、今ではシステムに食い込んでいくセキュリティソフトが当たり前であり、ひょっとしたら今のNortonシリーズはもっと使い勝手がいいのかもしれない。
ただ、最初についたイメージというのは相当に根強く、私は未だにNortonに拒絶反応をする事が多い。
あの黄色いパッケージを入れたなら、きっとシステムを破壊するに違いない…どこかにそう思ってしまうところがあるのである。
人のイメージなんてものはそういうものであり、トラブルの大きさに比例して拒絶反応期間が長くなる。
世の開発者の方々、人はこうして製品を選別していくという事をよく考えていただきたい。
ま、私だけかもしれないが(爆)
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