昨日、web拍手なるものを始めさせて戴いた。
さっそくメッセージを戴いた方もいて、個人的にはありがたい事だと思っている。
問題はweb拍手を強烈に勧めていた人およびそれとなく勧めていた人(の一部)が、いつもはコメントさえしてこないのに、昨日の記事に限って書き込みしてきて、何の為にweb拍手を始めたのかがよくわからない結果となった事である。
…それなら最初からコメントに書きなさいって orz
とりあえず、読んで戴けた方はコメントは特にしなくていいので、クリックだけでもして戴けるとありがたいです。せっかく導入したんで…。
さて、今日の本題。
AMDからRadeon HD 6770と6750が発表された。
言うまでもなく、AMDの名機中の名機“Radeon HD 5770&5750”の後継カードだが、今回のHD 6770&6750は個人的にはかなりガッカリなカードであると言わざるを得ない。
これはAMDの公式資料だが、この資料を見る限りHD 5700シリーズに対していくつか機能向上ポイントがある事を強調している。
・Blu-ray 3Dへ対応
・OpenGLのサポートが3.2から4.1へアップ
・Eyefinityでサポートされるディスプレイ数が3台から5台に増えた
・サポートされるHDMIのバージョンが1.3から1.4aへアップ
・DisplayPort経由での7.1chサウンド出力が可能になった
これだけ見ると、かなりの変更点だなと思えるが、果たしてこれらの機能を使っている人はどれだけいるだろうか?
個人的には以前のHD 5700シリーズと同じでもいいかな…と思えてしまう変更点である。
変更点以外、つまり性能としてはどうなのか? というと、実は…HD 5700シリーズと恐らくほとんど全く違わない、と言ってしまっても差し支えがない。
正確に言えば多少は性能向上になっているかもしれないが、それもおそらくほんのわずかとしか言いようがない。
というのも、今回のRadeon HD 6770&6750は、使用しているコアが前身のHD 5700シリーズと同じJupiterコア(EverGreenファミリー)であり、HD 6000シリーズに今まで使われ続けてきたNorthern Islandファミリーではないのである。
もっと簡単に言うと、ハードウェアレベルではHD 5700シリーズと何ら変わりがない、という事である。
もっとも、全く同じではないというのは、ファームウェアレベルで改良がなされているという事。それによってビデオ支援機能であるUVD2が強化され、Blu-ray 3Dに対応したりHDMI 1.4aに対応したりしているワケである。
だが、基本は前述したようにJupiterコアと全く変わらない。
なのでハードウェアスペックとしてのStreaming Processorの数やテクスチャユニットの数などは全く同じで、動作クロックまで同じである。
であるからして、その性能もほぼ同じであり、違いが出たとしてもそれらは計測値誤差と思われる。
比較詳細は以下を参照。
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性能は一部ドライバによる違いが出たとしても、結果とすればほぼHD 5770&5750と同じと言っていいだろう。
消費電力には何らかの問題があり、HD 6770が高い数値となってしまっているようだが、おそらくHD 5770と変わらない結果ではないかと思う。
正直、ここまでガッカリする新製品も珍しい。
新機能にはファームウェアレベルで何とか間に合わせました的な感じで、これなら従来のHD 5770でも出来そうなレベルの話である。
逆を言えば、Radeon HD 5770&5750があまりにも良く出来すぎていた、という事かもしれない。
実際、個人的にもRadeon HD 5770は非常に優れた性能と省電力性を持ったカードだと思っている。性能もそこそこ欲しいが低価格かつ省電力にしたい、と考えた場合、まず筆頭として私ならRadeon HD 5770をチョイスするだろう。
Radeon HD 6770&6750が発表された今、5770&5750はさらに価格を下げてきているだろうから、違いがこれだけしかないのなら、私なら迷わずHD 5770もしくは5750を購入するだろう。
このレンジの製品ではNVIDIA製よりもAMD製の製品の方が圧倒的に優位だ。
しかし、今回の新製品であるRadeon HD 6770&6750がHD 5770&5750と性能的に何ら変わりがないとなれば、当然今世代はNVIDIA製ビデオカードは有利になる…ハズなのだが、残念な事にこの価格帯のNVIDIA製ビデオカードは、たしかにアップグレードされたはされたが、消費電力は相変わらずバカスカ喰ってしまう“GeForce GTX 550 Ti”であり、性能では頭一つ上を行くが省電力製では足下にも及ばない状態である。
というわけで、価格を安くあげたい&それでも性能もそこそこ欲しいという人は、市場からRadeon HD 5770&5750がなくなる前にそれらを購入した方がいいだろう。
そもそも、性能絶対重視の人はこのレンジの製品は購入しないだろうから、コストとのバランスで見ている人が大部分だと思う。だとすれば、コストパフォーマンスとしてRadeon HD 5770&5750は非常に優れた製品となる。
たしかに新型は機能も向上している。しかし性能向上はしていないのだから、増えた機能に魅力を感じないのであれば価格の安くなった旧製品でも良いと思う。
使われているコアは全く同じでスペックまで同じ、であるなら、これはもう迷うものでもないだろう。
今まで新世代ビデオカードでここまで前世代と同じという製品はなかったように思う。
悪く言えばAMDの手抜き、となるがファームウェアレベルで改良をしている事を考えると手抜きではないだろう。とすれば、Radeon HD 5770&5750があまりにも良く出来すぎた製品だったという事だ。
もしハイバリューセグメントのビデオカードのアップグレードを考えているなら、迷わずRadeon HD 5770&5750にキマリだ。
私もHWスペック見て、5700シリーズと何が違うんだろ?って疑問に思いました。
どんなユーザーをターゲットにしてるのか良く分からない製品ですよね。
これに1万3000~4000円も出すなら、私も安くなってる5770買いますわ。
うーん…コンスタントに新製品を出す為だけの型番なんでしょうか?
ボクには理解できないよ(爆)
返信
現時点でRadeon HD 5700シリーズのコア製造を終えているならRadeon HD 6770&6750は純粋に5700シリーズのリプレース品だと思います。
HD 5700シリーズを依然製造しているようなら、単純にBlu-ray 3D等に対応した製品を投入しただけ、でしょう。
日本と海外ではニーズも異なるため、そういった一部のニーズに応えた製品ともとれます。
しかし、少なくとも日本ではほぼ意味がないでしょう。
安くなったHD 5770を買うのがもっともコストパフォーマンスに優れた形になると思います。
もしHD 6770にロープロファイル版が存在していたなら、確実にニーズはあるでしょう。
今後に期待です。
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