先日、PS4をどうしようか…と悩んでいるという記事を書いたが、早くもPS4欲しいかも的状況になってきた。
遂にクレクマ2が出る!
ハムスターがニチブツのゲームタイトル権利を全て取得した…なんて記事もちょっと前にBlogに書いたが、そのハムスターが、他社を巻き込んでPS4に「アーケードアーカイブス」というシリーズタイトルを展開していく。
PS3はないのかぁ…とちょっと残念に思いつつも、Share機能で動画をアップしたりできる手軽さがPS4で実現できるなら、PS4でもアリかな? と思ったりもする。
1タイトルあたり823円(税込)で展開されるため、安いか高いかといえばちょっと微妙な気がしないでもない価格帯。本当に面白いと言えるタイトルであれば、売れるようにも思う。
ローンチタイトルとしては「アルゴスの戦士」、「クレイジー・クライマー」、「忍者くん 魔城の冒険」の3タイトルだが、次から月間で2~5タイトルを追加していく。
主として1980年代を中心にアーケードゲームとしてゲームセンターに置かれていたタイトルをリリースしていく。
現状ではコーエーテクモゲームスなど6メーカーの参入が決定しているようで、この中にコナミとナムコがあればなぁ…と淡い期待をしつつも、多分この2社は動向を見て自社でやるんじゃないかと予測してみる(PS3の時は独自展開していた)。
このアーケードアーカイブスだが、今夏には「クレイジー・クライマー2」が予定されていて、実は私的にかなり期待大。
ただ、価格を考えると本当にアーケード版を移植しました的な造りになるだろうから、あの理不尽な造りがそのまま再現されるのかと思うと、残念な気持ちになる。
せめてアーケード版で調整等に問題があるのなら、その調整ぐらいはお願いしたいところである。
期待は広がるが…
可能であるとかないとか、そういう問題はいろいろあるだろうが、かつてゲームセンターでしか遊べなかったタイトルが家庭で遊べるという事はそれなりに意味はある。
だが、この「家庭で遊べるようになる」というコンセプトそのものが、実は家庭用ゲーム機の元々のコンセプトの一つだったように思う。
それがいつしか、家庭用ゲーム機専用のゲームが登場するようになり、いつしかゲームセンターをも上回る規模のゲーム市場を形成した。
今回のアーケードアーカイブスは、原点に回帰しつつ、それでも昔しか回帰しないシリーズになる。
現状のアーケードタイトルを移植する事は出来ないだろうし、またコンセプトからも外れているはずだ。
だとして、ではアーケードアーカイブスの狙う顧客とは誰の事を指しているのだろうか?
少なくとも今二十歳やそこそこの年齢の人を対象にしているという事はないだろう。逆算して考えてもわかるが、今二十歳の人がゲームセンターで遊んでいた時代は、2005年以降の話になる。
ゲームセンターのゲームが絶頂期を迎えていたのは、1980年代後半から1990年初頭だろうから、狙っている顧客層は年齢が30代半ば前後という事になるだろう。いや、もっと年齢層は高いかも知れない。
果たして、その層をターゲットにしていて、この価格で損益分岐点以上に売り上げられるのだろうか?
もし売上を拡大する必要がある場合は、PS3版もマルチプラットフォームとして発売しなければならないように思えてくる。
この辺りは、このシリーズがある程度拡充してきた頃に見えてくるだろう。
マッチングすればよし、しなければ何らかの手を打つか撤退するしかない。
今後タイトルが拡充する事を期待したい気持ちはあるが、ビジネスという視点で見た時、上手くいくことを願わずにはいられない。