どうしてもプレイしたいタイトルがあったワケじゃない。だが、買わずにはいられなかったのだ。
今何故PS4なのか?
自分でも随分と思いつきでやってしまったな、とは思う。
だが、今だからこそPS4の導入時期だと考えた。
忙しくて何もできない日々が続き、その反動で物欲が抑えられなかったという言い訳もできるのだが、今どうしてこの時期にPS4を導入したのかの理由は明確に存在する。
PS4が欲しくて仕方が無い、というのなら、もっと早い時期に気付いていたかもしれない。
だが、そうでもなかった事から、私はある変化に気付かなかったのだ。
先日、ふとPS4の公式サイトを見ていて気がついてしまった。
「型番が…変わってる!」
通常、製品型番というのは、商品構成が変わったとき、或いは内容そのものに変化があったときなどである。
たとえば、Aという商品が存在していて、その商品に何か別の付属品が付いたものは、Aとは異なる型番が付く。
PS4なら、PS4単体の商品と、PlayStation Camera同梱とでは、商品型番が異なる。当然だが、何かソフトが同梱すれば、その型番も変わってくる。
しかしPS4そのものが何かしらの変化、つまり内部の見直しやバージョンアップ(この場合ソフトウェアではなくハードウェアとしてのバージョンアップである)が行われた場合、PS4単体の型番も変わってくる。
日本国内で最初に発売されたPS4単体の型番は「CUH-1000AB01」だった。
それが9月下旬から発売になっているPS4単体の型番が「CUH-1100AB01」となっているのである。
白色バージョンのグレイシャーホワイトも「CUH-1100AB02」と、1000番台ではなく1100番台になっているところからみると、色バリエーションを出すその数ヶ月くらい前の段階でPS4の内部構成に見直しが入ったと考えられる。
で、調べて見たところ、1000番台と1100番台ではやはり一部内部変更されていて、1100番台はよりコストダウンされた内部構成になっている事が判明した。
具体的には、基板実装された半導体の一部がパターンだけ残して取り外されていたり、ヒートシンクの形状がより簡素化されたものに変更されていたりしている事が判明した。つまり、1000番台は過剰スペックだったところがあり、見直す事で製品原価を下げた1100番台が登場した、という事である。
製品としてより高級感があるのは間違いなく1000番台であり、1100番台は見直されたといっても、1000番台には搭載されていた部品を取り外され、より効率の悪い(良い言い方をすれば適正な効率の)部品に交換された製品と言える。
であるなら、1000番台が残っているウチに買っておきたい、そう思うのが私である。
とりあえずセットアップ後
話が前後するが、先にセットアップ後の話をする。
これがセットアップ後のPS4になる。
ちょうどPC上のスペースを空ける事ができたので、そこに横置きした。
ホントはPS4自体を縦置きにしたかったのだが、置き場所がないので断念した。
ちなみに本体にオレンジのラインが見えるのは仕様。ここの色でPS4の状態が判明できる。オレンジはスタンバイモードである。
このPS4、私が持っているメタルギアソリッド仕様のPS3より小さいという凄さ。何ともまぁ、時代の流れとは恐ろしいものである。
挿してあるコードはUSBケーブルで、今これにコントローラーが繋がっている。つまり充電中なのだ。
この充電というのをスタンバイモードで行う事ができるのもPS3との大きな違い。PS3は立ち上がっている時しかコントローラーを充電できなかったのが問題だったが、PS4ではスタンバイモードでできる事を設定できるため、私はスタンバイ時は常時USB給電可能な設定にしたのである。
そのまま使うほど野暮じゃない
さて、話をセットアップ前に戻す。
購入したPS4をそのまま使うというのは、普通の人であれば当たり前の発想であり、普通ならそれで使用するのは何ら問題はない。
だが、私は常々PS4の内蔵HDDは500GBでは少なすぎると思っていた。というのは、PS4はパッケージ版のソフトを購入してもゲームプログラムは全てHDDにコピーしてから使用する。つまり、1タイトルあたり20GB以上のデータをHDDに書き込んでいく。多いものなら30GB、さらには50GB近くのタイトルも存在するだろう…というか今後出てくる事が予想される。
そんな状況下で500GBはあまりにも小さすぎる。そもそも500GBからはOSの容量も差し引かれるため、購入時点の仕様ではユーザーが使用できるストレージ容量は400GBを下回る。この先の未来、必要データ容量は増大する事はあっても縮小する事はない。であるならば、500GBのストレージでは小さすぎる事になるハズである。
そこで私はイキナリ内蔵HDDの交換を使い始めるタイミングで行い、最初から大容量化した状態で使っていくことを考えた。
だからネットでPS4を購入したと同時に2.5インチHDDの2TB版を購入した。
このPS4の箱の上に乗っているのがその2TB HDDで、Seagate製の9.5mm厚2.5インチHDDである。
気をつけなければならないのは2.5インチHDDなら何でもよいか? という事。かならず厚みとして9.5mm以下でなければならない。
SSDやSSHDは?
当初、このHDD交換にあたり、交換するドライブをSSDやSSHD(ハイブリッドHDD)にするのはどうか? というのも検討した。
だがSSDはその価格の高さが原因で断念した。512GBのSSDの価格が下がってきているとはいえ、3万円は現状でも下回らないだろうし、それより容量を小さくするは得策じゃない。
またSSHDの場合、容量は1TBにする事は可能だが、一部アクセス速度が遅くなったりする現象が起きていたりするわけで、安定性に欠けるところがある(らしい)。ファームウェアアップで改善されているかもしれないが、それならばより安全かつ大容量であるところの2TB HDDにする方が得策と判断した。
多分、賢明だっただろうと思っている。
もしどうしても安全性と高速性を両立させたい、という人がいるならば、ドライブ回転数が7,200rpmの1TB HDDを選択するという手もある。これならばHGST製ドライブもあるだろうし、他社メーカー製もあるだろうが、おそらく劇的に速くなるという事はない。ただ、僅かでも速くなるのは間違いないだろう。
話を戻すが、私が換装した2TB HDDにしても問題がないわけではない。
まずSeagate製以外に選択肢がない、という事。それにSeagate製といってもオリジナルは韓国Samsungの製品である。今はSeagateがその事業を買収し、Seagate管理課で製品が製造されているという事だが、個人的にはちょっと気にしてしまう所がないわけではない。
ただ、換装した後でいうならば、何ら問題なく動作しているわけで、システム再インストール後に使用できるユーザーエリアも1.7TBはあるため、しばらくは容量に困る事はないだろう。
換装はとても簡単
HDDの換装だが…その手順や方法は割愛する。
ネットで普通に出回っている情報で十分理解できるし、何ら問題はない。というか、それほど簡単な作業であるという事だ。
一番面倒な作業は、セーブデータ等をバックアップして再インストールする事だろうと思うが、私はまだ起動すらさせる前にHDDを交換したため、その作業そのものが存在しない為、物理的にHDDを交換し、システム再インストール用のアップデータを入れたUSBストレージを作ってそれを使って再インストールして終わるという、ただそれだけの作業で終了である。
今後、Sonyから1TBモデル等が発売されるかもしれないが、もし500GBで不安を感じるようなら、最初から換装させてしまうのも手である。
というか、その手段が絶対的にお薦めである。
とりあえず私が今なぜPS4を導入しようとしたのか、またなぜ2TBのHDDを搭載したかについてはご理解いただけたかと思う。
物欲ももちろんあったのは否定しないが、初期モデルの品質を手に入れられるチャンスは今後もっと少なくなる為、年を越す前の今のタイミングがベストと考えた。
来年になれば国内メーカーからヒットタイトルが続々と出てくるようになり、それに伴って普及台数は増え続けて行くハズだ。
そうなる前の対策の為に今を選んだ。そういう事である。