声優さんのツイートがこの話題ばかりだった。
タバック、40年以上の歴史
タバックというスタジオがある。
私がその手の業界にいた頃、当然私も行った事のあるスタジオであり、私からするとあまりにもその存在が当たり前な程、有名なスタジオである。
そのタバックが40年以上の歴史に幕を下ろすという話が、私のフォローしている人たちのツイートに流れたのを確認した。
私が確認した情報元は、声優としてはあまりにも有名な林原めぐみ女史のBlog「林原めぐみのHEARTFUL STATION」の記事だった。
林原めぐみのHEARTFUL STATION
http://ameblo.jp/megumi-hayashibara-hs/entry-12063496555.html
(現在リンク切れ)
こういうとものすごく語弊があるのだが、アニメに関係のあるコンテンツの収録に使われるスタジオというのは、大凡にしてほとんど決まったスタジオが使われる事が多い。
もちろん、それは私が感じただけの事ではあるのだが、これだけ制作されているアニメの本数に対して、使われるスタジオの数というのはある種決まった数しかないわけで、結局はなじみのスタジオで収録されるというケースが多いように思う。
この問題はアニメの作画を行うスタジオの数が限られているのと非常に似ているのかも知れない。
そういう事情があるから…とは言い切れないが、おそらくそういう事情だからこそ、そのスタジオは長年変わらぬ姿で利用されつづけ、結局長寿なスタジオになっていく。
まぁ、タバックの場合はそういう理由ではなく、元々東映アニメーションの録音部門と編集部門が独立して設立されたスタジオだから、アニメ作品で使われる事が多いのは当然と言えば当然の成り行きだったワケだが。
このように長寿なスタジオになるタバックは、大久保町のNTTがすぐ近くのあるビルにあった(たしか収録は地下だったように思う)ワケだが、それだけの年数も経てばビルの老朽化もあるワケで、それが原因で閉鎖なんて事も十分にあり得る話である。
何の因果か…
ちょっと話は逸れるが、コナミのKOJIMAプロダクションがコナミの体制の変化で解体となる。9月2日に発売される「メタルギアソリッドファントムペイン」が正式には最後の作品となるわけだが、その根底となる作品であるメタルギアソリッドの録音をしたのは、実はタバックだったりする(タバック公式サイトの情報より)。
これは何の因果なのか?
メタルギアソリッドが一つの終焉を迎える時に、合わせるようにタバックもまた閉鎖する。これを因果と言わずして何という?
まぁ…単に得た情報から思いついただけの話ではあるのだが、何だかとても無関係には思えない事象だな、と。
何かが終わる時、それに合わせて他も終わる。やはり因果としか思えないわけである。
それにしても、この作品過多な時代に、これだけ長く使われ続けてきたスタジオが終焉を迎えるとなると、制作がドン詰まるのではないかと、他人ながら思ってしまうわけだが、タバックは会社として閉鎖するのだろうか?
それとも他に新スタジオを設立するのだろうか?
そういう事実関係は全くわからないまま、閉鎖するという情報が錯綜しているように思う。実際はどうなんだろうか?
そういう話は、また別の所から入ってくるかもしれないが…自然に流れてくるのを待つ事にしようか。