そろそろ姿を見せるのではないか?
フラッグシップ
オリンパスのOM-Dシリーズの頂点、E-M1が今年リニューアルし、E-M1 MarkII(仮)として今年発表される予定になっている。
なっている…と言っているが、メーカーは別にそれを公にしていないのだが、世間的にそういう噂が流れ、また公式にもそれを否定していない。
今の所、搭載されるイメージセンサーは先日発表されたPEN-Fに搭載された20MPセンサーが搭載されるだろうと噂されているが、もちろんそのまま搭載される事はないだろう。少なくともE-M1はフォーサーズ規格のレンズ資産を活かすためにも像面位相差AFセンサーをイメージセンサー内に組み込んでくるだろうと思われる。そうでなければPROレンズの意味がない。
またPEN-Fに搭載されたコントラストAF用の高速アルゴリズムも、間違いなく次期E-M1に搭載してくるだろう事は予測できる。この辺りは、デジタル資産であるため、有効に使われる事が予想される。
総じて、E-M1系はオリンパスのフラッグシップ機であるため、E-M5 MarkIIやPEN-Fに搭載された、ハードウェア面で現E-M1を超える機能は間違いなく次期E-M1に投入され、登場した時点でオリンパスの最高の性能を持った個体としてデビューする事が想像される。
そうでなくてはフラッグシップの意味はないし、オリンパスの今までの流れを見れば、この流れは間違いないものと思われる。
登場時期
次期E-M1は当初2016年の秋口に登場する、という噂が出ていた。
ところが最近になって、もっと前倒しされる可能性があるという噂が出てきた。
もちろん何の理由もなく前倒しされる事などないわけで、ライバル機の登場が想定していた以上に早くなりそうなために、次期E-M1の登場も前倒しになるのではないかというのである。
ではその想定されるライバルとは何か?
同格クラスで考えれば、パナソニックから発売される機種が該当するのだろうが、個人的に思うのは、パナソニックはあまり意識しなくて良いのではないか? という事。
もともとパナソニック機は動画に強い傾向があり、向かっている方向がパナソニックとオリンパスとでは随分と異なる。だから同じマイクロフォーサーズ規格であっても、あまり客層が被らないところがある。もっとも、全く被らない事もないため、オリンパスはそこを意識しているというのか?
だが、私はオリンパスにはそういったしがらみを以てフラッグシップの発売はして欲しくはないと思っている。
これがエントリー機だったりすれば話は変わるが、少なくともフラッグシップはそうしたしがらみの中で発売するのではなく、自分達の納得のいく中で発売して欲しいのである。
もちろん商売である以上、それが許されるとは限らない。だから仕方のない話かもしれないが、フラッグシップはありとあらゆる妥協を廃して欲しい…そう願っている。
そして、そう願いつつもユーザー獲得のために、もっと挑戦して欲しい部分があるのである。
コスト
フラッグシップとなれば、ソレなりの高価格帯は覚悟しなければならない。
だが、私は現E-M1が登場した時、ホントにその価格でフラッグシップなのか? という疑問すら感じた。
登場時、12-40mm F2.8 PROレンズ込みの価格で20万円を切っていた。レンズだけでも8万円程度はすると考えれば、本体価格は12万円のフラッグシップである。
なんというリーズナブルなフラッグシップであろうか?
しかもこの価格において、オリンパスは数回にわたり強力なファームウェアアップを行い、別モノとすら思えるぐらいのカメラに仕立て上げたのである。
もちろん、最初の価格が安すぎた、という言い方はできるかもしれないが、私は現E-M1を初めて見たとき、オリンパスの本気を見たような気がしていた。
多数のユーザーを抱え込み、小型軽量カメラの先陣を切っていくデバイスとして、このE-M1の価格は実に魅力的であり、素晴らしいものに見えたのである。
実際、私は今でも現E-M1の存在は別格だと思っている。
かつてコレほどコストパフォーマンスに優れたカメラに出会った事がない。おそらくそれは私だけが感じている事ではないと思う。
だからこそ、である。
私としては次期E-M1にも同じ流れが欲しいのである。
残念ながら、PEN-Fの価格が本体だけで15万円程度になってしまったため、次期E-M1はほぼ間違いなくこの価格を上回ってくる事が予想される。
だが、だからといって、次期E-M1が本体だけで20万円を超えるような大物になってしまったら、現E-M1のような存在にはならないだろう。
最近のオリンパスの流れを見ていると、とにかく高付加価値であれば高価格帯でも構わないという風潮がある。
超望遠レンズの300mm F4.0 PROの価格など、ハイアマチュアですら入手に戸惑うほどの高価格帯である。もちろん性能はバツグンなのだろうが、同時期にパナソニックから発売される超望遠ズームレンズの方が一段分暗いとは言え、価格的にとてもリーズナブルである(しかもLeica銘だ)。
考え方が変わったのかも知れないが、E-M1というフラッグシップは、あらゆる局面でユーザーを良い意味で裏切り、幅広く普及していける存在になって欲しいと思う。
都合の良い言い分
正直、私がこんな事を書いている事自体、随分と都合の良い話だな、と思われても仕方が無いと思う。何しろ、妥協せずにローコストで発売しろ、と言っているのだから、こんな都合の良い話はないぐらいに自分勝手な言い分である。
しかし、初代E-M1はまさにその状態だった。
フラッグシップがフラッグシップという価格でなく、恐ろしくリーズナブルで最高性能がユーザーの元に与えられた。この事そのものが、事実としてとても重要だと私は思っている。
誠に勝手な話ではあるが、次期E-M1もコストパフォーマンスに優れた名機である事を祈りつつ、その登場を待ちわびたい所である。
どうせ買うならフラッグシップの方が…と言うのは、必ずしも正解になるとは限らないですが、妥協してE-M10買うなら数万上乗せで買えたE-M1の方が良かったなと思ってます。
もしE-M1買ってたら、PENTAXには手を出していなかったかもしれません。
今となってはE-M10に後悔はしてませんが、後々のファームアップの現状を考えると、やはりエントリー機だなぁと思います。
E-M1 MarkⅡ(仮)は秋だと言われてましたが、その時聞いていた話では全部入りのとんでも性能機だけど、相当高くなるって話でした。
カジュアル向けをPEN系を、より本格的に使う人にはOM-Dを、その中でもプロ仕様がE-M1と言ったラインナップにするんでしょうか?
PEN-Fの価格は最早カジュアルでは無いですが、SONYのα7の様にとんでもない価格にならない事を祈るばかりです。
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次期E-M1が高い買い物になるだろう…という予想は、残念ながら私もそう感じています。
ただ、現E-M1の良さって、やっぱりコストもあったんだろうな、と思っていて、その良さをスポイルしてしまうと、ただでさえ狭いプロ市場を、ニコンやキヤノンと戦うだけでなく、SonyやPENTAXとも戦う事になってしまって、せっかく広げてきたm4/3の良さと違ったベクトルで戦う事になるとも思うワケです。
小型軽量のメリットを300mm F4.0 PROで潰してしまったりしてるところを見ると、変な方向に進まなきゃいいなぁ…と一人心配してしまいます。
そうした狭い市場への切り込みよりも、もっと広く広められる要素を取り込んで欲しい、というのが私の思い。
現E-M1は、まさにそういうポイントを突いてきた製品だったので、その方向性は貫いてほしいなぁ…と。
個人的には、どんなに高くても本体価格は18万円以下にして欲しいな、と思っています。
…ムリだろうなぁ(-_-;)
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