ま、そりゃそうだわなw
早速の分解記事
だいたいハードウェアと呼ばれるものが新たに発売されると、世界のどこかで必ずと言っていいほど行われる行為がある。
それが分解。
とにかく中身がどうなっているのか知りたい、という人は非常に多く、他との違いや構造を知る為に保証外となっても分解するという輩が必ず出てくる。
昔のハードウェアは、こうした分解を行っても特にメーカー保証外になる事はあまりなかったのだが、最近は開封するとわかるような仕掛けを組み込んで、保証外にしてしまうケースが多い為、私も分解はしなくなったのだが、それでも世界のどこかには必ず分解する人がいる。
昨日PS4 Proが発売され、早速それを分解した記事が出てきたので、そちらを紹介する。
4gamer.net
http://www.4gamer.net/games/990/G999024/20161111058/
ポケットニュース
http://pocketnews.cocolog-nifty.com/pkns/2016/11/ps4.html
詳細は記事の内容を見てもらうとして、この記事を読んだ中で私が感じた事をちょっと書いてみたい。
相変わらず、良く出来たハードウェアだな、というのが率直な感想。
実に家電らしい、コストダウンが随所に見られる作りである。
そしてスリム型が発売された時にも思ったのだが、HDD交換の仕組みが実に良く出来ていて、初代PS4の時と違って大きなカバーを外す必要がなくなり、背面のLANポート横の小さなフタを外せばHDDにアクセスできるというのは非常によく考えられていると思った。
PS3の時も別段難しい交換方法ではなかったのだが、PS4でさらに進化し、そして新型PS4でまたしても進化した。これはもう明らかに大容量HDDもしくはSSDと交換してくださいと言っているようなものである。
また、排熱構造も良く出来ていて、横置きにした時の本体横上部のスリットから吸気した空気をブロワーファンに導いて、パッシブヒートシンクを通して後方に排気するという、全体にブロワーファンの吸い込み力を利用した排熱構造は実に良く出来ている。
それでいて、本体のこのシルエットなワケだから、プロダクトとしてのそのデザインは実に良く出来ていると思う。
残念な部分もある
ハードの中身に関しては、今更説明の必要も無いが、強化されたAPUが搭載され、サブCPUで扱うメモリが256MBから1GBへと増量されている事が分解した事で事実である事が発覚した。
この増量されたメモリ、4Kに対応する際に必要なデータの一時退避部分を担っていて、1GB中512MB分が割り当てられている。
このような部分を含めて実に良く出来ていると言えるのだが、外観含めて残念な部分もある。それはやはり初代機ほどの高級感はない、という事。
これはスリム型の時もそうだったが、電源やBDのボタンが感応式から物理ボタンへと変更になっている。コストダウンという意味や、実際に押し込む事の感覚的メリットはあるものの、高級感という部分ではイマイチと言わざるを得ない。
PS3の時もそうだったが、とにかく廉価機はあらゆる所で廉価させてくるのがSony流である。
ただ…PS4 Proは本来廉価機ではなく、上位機種に当たるわけだが、それでも廉価機と同じ扱いにしてしまっているのは、ちょっと残念極まりない。
まぁ…性能的には何ら影響のない部分ではあるのだが、プロダクトとして見たときには残念と思えてしまう。
まぁ…分解された事で何が変わり、何が同じなのかがより明確になったワケだが、PS4 Proは、とにかく周辺機器が4KやHDRに対応しているのなら導入しても後悔しないだろうハードウェアである。
それら周辺機器がまだ揃っていない段階であるならば、現時点では現行機でも何ら問題はないし、あえてProを選ぶ意味はないかもしれない。
ただ、今後は間違いなくPS4 Proの方がリッチな表現になっていく事は間違いない。
そこに期待を持てるなら、購入するのもアリだろう。