いや、人それぞれの感性の問題なんだけどさ…。
技術的にはスゴイとは思う
Alphabetという企業、日本ではあまりなじみがないかもしれない。
この企業は2015年にGoogle及びそのグループ企業の持ち株会社として設立された企業で、アメリカの多国籍コングロマリットの事である。
そのAlphabet傘下のロボット開発企業にBoston Dynamicsという企業があるのだが、そのBoston Dynamicsが投資家向け説明会で開発したロボットを公開した。
一目見て「何じゃこりゃ?」と思う映像だと思う。
人馬一体型ロボと形容すれば良いのだろうか…このあたりは命名のしようがないと思うが、四足歩行が出来るだけでなく、二足で立ち上がり車輪で走行できる能力を持つロボットで、そのバランス感覚は素晴らしいものがある事はよく分かる。
しかもこのロボット、ただ走るだけでなく…
ジャンプまで可能というから恐ろしい。
何の為にこのようなロボットを開発したのかはわからない。
“Handle”と名付けられたこのロボットは、説明によると“何らかの道具を運ぶためのロボット”という事らしい。
このBoston Dynamicsという企業は、軍用の四足歩行ロボット“BigDog”や犬型ロボット“Spot”、人型汎用ロボット“Atras”を開発したところで、実用性があるかどうかは別としても技術力だけは間違いなく保有している企業である。
だが、今回の“Handle”はどうみても「美しくない!」と私は思う。これと比較すればHONDAのASIMOが可愛らしく見える。いや、そもそも比較してはいけないのかもしれないが。
売却先を探している
このBoston Dynamics、2016年3月に親会社のGoogleが売却先を探していると報じられた。
今回の投資家向け説明会は、その一環で行われたのかもしれないが、このロボットを見て「Boston Dynamicsを買おう!」と手を上げるところが現れるのだろうか?
前述したように、確かに間違いの無い技術は持っている。
だが、“Atras”の時にもイジメなんじゃないかと思うような過酷なテスト等を行っている関係で、ココの開発者はSなんじゃないかと思えて仕方が無い(爆)
今回の説明会の動画を観ても、作業しているロボットにあえて邪魔をしてその動作を説明しているのだが、こりゃちょっとしたイジメだなと思えて仕方が無い。
もともと軍用ロボットを作ろうという企業だから、あらゆる環境でも耐えうるものをつくらなければならないのは分かるが、どうみてもこの開発者が優しい人には見えないところがこの企業らしい。
The latest “nightmare inducing” Boston Dynamics robots
冒頭に出てくる犬のようなロボットは、動きは全く異次元の動きである。
犬の首の所から一本の腕が生えているようにも見える為、その違和感たるや日本人の感性ではなかなか理解が難しいのではないかと思う。
合理的であるが故の形なのかもしれないが、この感性を理解できないと、Boston Dynamicsを買おうという動機にはならないかもしれない。
しかし、この技術力は日本企業も注目した方がいいかもしれない。
この動きが出来れば、福島原発の内部に侵入する事も簡単かもしれないワケで、この耐久能力こそ、これからのロボットに要求されるものではないかと思う。
そういう意味では「日本のロボット開発者よ、もっとSになれ!」と言った方がいいのかもしれない(爆)