さらなる上位品が登場する?
32スレッドのデスクトップ
Ryzen 7シリーズの後に控えているのは、Ryzen 5シリーズであり、それはもう4月11日(日本時間で4月12日)とアナウンスされているが、Ryzen 7より上位の製品が登場するのではないかという話が出ている。
当然、この製品が想定するライバルはIntel Core i7-6950Xやその後継コアである、SkyLake-Xになると思われるが、その仕様は16コア/32スレッドのRyzenになると見られている。
Xeonのライバルという事で、搭載するメモリコントローラーは4chとなると見られていて、現時点でソケットはLGAを採用するとされている。
実際問題、本当にこのような製品が登場するのかはまだわからないが、AMDはサーバ向けに32コア64スレッドのコア“Naples”を既に発表しているので、16コア32スレッド製品は“Naples”の転用で生み出す事は可能と考えられる。ただ、製品区分としてサーバ向けとするのか、それともハイエンドデスクトップ向けとするのか、というだけの話であり、登場するかはわからないものの、登場しても不思議ではない、というのが、今の状態である。
考え方として“Naples”はRyzenで言うところのCCXが8個搭載された製品と予測できるが、もし16コア32スレッド製品が登場するならば、それはCCXが4個搭載された製品となるわけで、別段構成する上で技術的に無理な製品とは言えない。
私見ではあるが、発売される可能性としては結構高いように思える。
このレンジでも価格破壊をしていくのかはわからないが、Ryzenの時のような衝撃があれば、サーバ向けもAMDへと風が吹くように思える。
そしてRadeon RX
4月はRyzen 5シリーズだけが発表されるわけではない。その翌週近くにはRadeon RX 500シリーズも登場する。
今の所、500シリーズは400シリーズの手直し、というか、焼き直しというか、要するに修正版として登場すると見込まれている。アーキテクチャそのものは前機種と変わらないが、400シリーズより高クロック動作し、より安定した低電力のボードになっているようだ。
おそらくRadeon RX 580の性能でGeForce GTX 1070程度の性能で、480の時には1070より若干下回るか、といっていた性能がちゃんと追いついた、というぐらいのものになっているのではないかと思う。
GeForce GTX 1080以上に適合するのは、おそらく今後登場するであろうVegaアーキテクチャからになると思われるが、今のPolarisはより低消費電力を追求した形で落ち着くのではないかと思う。
問題はVegaがいつ頃登場となるのか? という事だが、このタイミングで500シリーズが登場となると、Vegaは思っているよりも後ろにずれ込むのではないか? なんて心配も出てくる。
ATIを吸収したAMDとはいえ、ここ最近はどうもGPU関係が弱いように見える。一見コンシューマ機でアドバンテージを取っているかのように見えているが、PCの世界では最上位は未だNVIDIAから揺らぐことがない。
CPUではIntelを大いに揺らしたAMDだが、ここは是非ともGPUでも大暴れして欲しいところである。