MUSESシリーズ最高峰オペアンプ登場。
プレミアムオーディオ向け
MUSESと聞くと、他の人はどうかはわからないが、私としてはやはり思いつくのは新日本無線のオペアンプである。
通常、数百円程度で購入できるオペアンプの中にあって、MUSESシリーズは1個あたり3,000円を超える価格という、とんでもない高級なオペアンプなワケだが、当然、その価格に見合うだけの性能を持っている事は間違いない。
高級オペアンプとなると、他にはバーブラウン(テキサスインダストリー)のOPA627等も高級オペアンプとして有名だが、MUSESシリーズの01や02は2回路入りという所がミソで、OPA627等だとPIN配列を合わせる為に通常ゲタと呼ばれる変換基板を使って2つのOPA627等を接続する必要があるのだが、MUSES 01/02ではPIN配列が同じであるためゲタの必要性が全くなく、そのまま1個搭載してやれば使えるという利便性があった(使用しているアンプ基板にもよるので、各自自分の環境に合わせて検討する必要はある)。
音質と利便性。
これらを共に持つ高級オペアンプとして、私の中では絶対的な存在だったMUSES 01/02だが、新たにMUSES 03という新製品が加わる事となった。
3月24日の新日本無線よりの発表である。
新日本無線株式会社 ニュースリリース
http://www.njr.co.jp/products/press2017/MUSES03.html
残念ながら1回路
発表されたMUSES 03は、従来の01/02と異なり、残念ながら1回路入りのオペアンプとなった。入力はJ-FETで、これはMUSES 01と同じである(MUSES 02はバイポーラで異なる)。
フルバランス型の差動増幅回路を採用し、応答性、ダイナミックレンジ、歪率の特性を向上させているのが特徴で、入力段と出力段をそれぞれ別チップとして内包している。
リードフレームは従来品と同じく高純度無酸素銅を採用していて、劣化を極力抑えている。
用途としては、I/V変換アンプ、プリアンプ、アクティブフィルター、ヘッドフォンアンプ、ラインアンプ等に適しているとするが、前述したとおり1回路入りのオペアンプなので、ゲタを履かせての運用となると、搭載スペースに余裕がないと用途としては辛いかも知れない。
参考価格としては4,500円程度になるとしているので、従来のMUSES 01/02よりもさらに高級なオペアンプとなる。
一体どんな音が出てくるというのか、非常に気になるオペアンプである。
Dr.DAC2とかに、ゲタを履かせて搭載したら…世界が変わるかも知れない(その前にDr.DAC3にしろよ、と言う話はこの際なしだw)。
おお、新型出るのかって…たっかいなぁ。
01の時でも差し替えた後の音を聴いて目から(耳から?)ウロコでしたが、確かにこれは気になります。
しかし、二つ買ってゲタはかせると、一万近くかかるわけで…
交換できるオペアンプが一つの機種使ってても、ちょっと手が出ませんわ。
返信
多分、このMUSES03というオペアンプは、MUSES01の上位的存在なのではないかと思います。
残念なのは1回路入りという事で、価格的に150%といいつつ、実は300%の価格になるという事。
この強気な価格設定を考えれば、それだけ新日本無線としても自信のある逸品という事ではないかと思います。
何しろ、価格だけみればバーブラウンのOPA627に匹敵するものなワケですから。
しかし…Dr.DAC2って、全部で5箇所もオペアンプの交換場所があるので、全部変えたらとんでもない事になるな…。
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