Ryzenの存在はIntelを相当に脅かした?
6コア中心に移行する?
まだ可能性の話でしかないが、どうもIntelは次期主力CPUである“Coffee Lake”の発売を予定より半年近く前倒しし、2017年8月に発表するらしいという話が出た。
まだ噂の段階を出ない話ではあるが、私がいつも参考にしているサイトでの情報である。
北森瓦版
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-8907.html
それによると、ComputerBase.deの推測では“Coffee Lake”のCore i7は6コアとなり、i5は4コア8スレッド、i3は4コア4スレッドとなるだろうとの事。
まぁ、現在のPentiumとi3が共に2コア4スレッドという事を考えると、ちょうど差別化できるから良いのかも知れないが、それにしても最上位のi7が6コアというのは、Ryzen 7シリーズを相手にしても6コアで十分という自信があるからなのか、それとも現在のCPU設計では6コアにしておかないとダイサイズが大きくなりすぎるという判断なのか、気になる所である。
どっちにしても、現在のIPCで考えればIntelは未だAMDを上回る部分が多い為、6コアでRyzen 7シリーズと渡り合う事は十分可能と判断してもオカシイはなしではないだろうと私も思う。
ただ、アプリケーションレベルでRyzenへの最適化が進むとIPCが向上する可能性もあり、Intelの6コアという判断がそのまま優位性に繋がらなくなる可能性はあるかもしれない。
何だかんだと、ほとんどのアプリケーションはIntelコアで最適化されている事実があるため、Ryzenは依然として真っ向勝負できていないのではないかと私は思う。
Intelの思惑通りにいくのか、それともAMDがRyzen最適化の動きをより活発化させ逆転を狙ってくるのか、気になる所である。
チップセットはZ370へ
“Coffee Lake”に組み合わされるチップセットは、また一つ進化しZ370へと進んで行く。そのほかH370, B350, H310チップセットも登場はするが、その時期は2017年末とかそんな感じらしい。
仮にCPUだけ先行しても意味は全くないわけで、Z370の予定も繰り上がると考えれば、この噂が本当にそうなのかはよりアヤシクなるわけだが、Intelは自前で製造ラインを持っている事を考えると、チップセットを何とか間に合わせる、なんて芸当もできてしまうから読みにくい。
Z270に対して今分かっている進化は、USB 3.1(10Gbps)への対応とIntel Wireless ACの対応という所ぐらいである。まぁ、簡単に言っているが結構大きな違いではある。他にはPCI-Express 3.0レーンの数が気になるところだが、今の所は24レーンとZ270と変わらない感じになりそうである。
採用されるソケットはLGA1151とSkyLakeやKaby Lakeと同じものを使用するという事で、アップデートする人にはパーツ互換性はメーカーのBIOS対応しだいといった所だろうが、新しく追加される機能をどうみるかで、乗り換えかどうかが決まるだろう。
ただ、ここで一番気になるのは、これらのCoffee LakeとZ370チップセットのマザーボードの組合せ価格が、一体どれぐらいになるか? という事である。
Ryzenシリーズの最大の強みは、この価格という部分だった。ハイエンド近い性能でありながらもIntelと比較して圧倒的コストパフォーマンスを持っているRyzenは、それ故に人気なワケだが、Intelはこのあたりをどう考えるのか?
今までのコストパフォーマンスとは違う流れになった現状を踏まえた価格設定となるのか?
個人的にはそこに興味がある。