Vegaが期待ハズレっぽいので…。
不安煽られるVega
Radeon RX Vegaはどうも消費電力が高いらしい。そんな噂が出た事で、その性能に対するインパクトは残念ながらRyzenの時のような衝撃はないかもしれないという動きが見えてきた。
もちろん、最終的にそれが公式発表されたワケではないが、先日発表・発売されたFrontier Editionを下回ることはないだろうというのが今の予測された噂である。
私自身も、この噂は多分外れていないように思う。残念だが、今のGPU能力で言うとNVIDIAのコアの方がワットパフォーマンスも高いだろうし、それ故に性能も上回るように思う。
また、価格においてもHBM2を8GBないし16GB搭載してくるだろう事から考えて、決して低く抑えられる事はないとも考えられる。結局はハイエンド、しかもエンスージアスト向けの製品中心の製品になるのではないかという予測を私はしている。
…ならば私向けにはなりようがない。コレが今の私の予想である。
次のメインPCのビデオカードはAMD製を中心に考えたい。そう思っていたのは、Vegaの性能に期待していたからだが、どうもその期待にVegaは届きそうもない感じである。
まぁ、次期メインPCに関しては、CPUの選定もRyzenで当初は考えていたものの、マザーボードの機能の安定性など含め、総合的に考えてIntel製で固めた方がいいかもしれない、と今は選定基準を一度クリアしてメーカー選定を傍観している所であり、構成計画そのものを白紙にしてしまっているので、これでGPU含めて全てを白紙にした感じである。
うーん…これは一度全てのスペックをゼロから複数プランで練る必要があるかも知れない。
考え方次第では…
だが、先日このサイトを見ていて、ちょっと考え方そのものから見直した方がいいかもしれないと思った。
エルミタージュ秋葉原 エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.579
http://www.gdm.or.jp/review/2017/0630/211657
Ryzen7 1700を取り上げた記事で、動作クロックは3GHz(TB時3.7GHz)、TDP65wと、クロックは低いが熱設計電力も低く抑えられている8コア16スレッドコアで、Kaby Lakeの最上位Core i7-7700Kと比較した記事である。
なぜこの2つのCPUが比較されたかというと、販売価格が近しいから(といってもRyzen7 1700の方が安いが)である。
結論からいうと、Ryzen7 1700が相当に健闘しているという事。しかも定格出力で、である。
シングルスレッドではやはり勝てないのだが、マルチコア処理においては圧倒していて、通常の使い方…つまり複数のアプリケーションが動作している私のような環境であれば、Ryzen7は確実にKaby Lakeよりは良いパフォーマンスを発揮するという事が見えてくる。
この傾向は以前のベンチマークでも分っていた事ではあるのだが、最上位ではない1700の結果である事を考えると、ちょっとこの結果で「考え方次第ではRyzenはありかもしれない」と再び思うようになった。
Ryzenの最大の問題は内蔵しているUSBコントローラー等で、それによってマザーボード機能の安定に不安が出ている事である。
といっても、私が気にしているのはMonsterX U3.0Rの動作だけなので、今使っているRenesas製USB3.0拡張ボードを入れれば問題は解決できる話である。
こうなると、気になるのはCoffee Lakeがどんな感じになるのかという事だけである。
ただ、そんな事ばかりを言っていると、PCの入れ替えタイミングが見えなくなるので、結局は入れ替えると決めたタイミングの現状で決めるしかないのだが。
ならばGPUも
こうなると、GPUも考え方を変える事で見えてくるものが違うかもしれない。
Radeon RX Vegaの姿が見えてきていないので今は選択肢から外すと、私が選ぶビデオカードはNVIDIAのGeForce GTX1080とRadeon RX580(もしくは480)という事になる。
だが、この比較は異種格闘技みたいなもので、そもそもこれではRadeon側は不利でしかない。勝てるのは価格だけだ。
だが、ドライバレベルでRadeonの方が魅力的である事は過去何度か書いたとおり。動画処理の支援機能はRadeonの方が絶対的に魅力的である。
ではRadeon RX580をCrossFireXで構成したらどうなるだろう?
ビデオカードの転送速度で言えば、x16帯域を確実に必要とするという事はあり得なく、x8でも性能の99.84%で動作可能である事を考えれば、マルチGPUにして動作させてやれば、Radeonの劣勢は補える可能性がある。
そこで見てもらいたいのがコレ。
髙橋敏也責任無編集 本ナマ!改造バカ 第19回
この動画の33分ごろから、Radeon RX480をCrossFireXで接続し始めるのだが、その時のベンチマーク結果を見るとGeForce GTX1080と互角かちょっと下回る程度の性能になる。
価格的にも拮抗するレベルになるが、CrossFireXはビデオカードが2枚差しになるので、消費電力が跳ね上がるという問題がある。性能・価格は互角レベルに達しても、ワットパフォーマンスでは完全に下回る事になるわけである。
ただ、自分が欲しい機能を得てなおかつ性能を自分の期待値に持っていく場合、この消費電力を犠牲にしないと得られないので、現時点の選択肢としてはCrossFireXという道もある、という事である。
考え方次第だが、この道を選ぶ事で、期待する機能と性能は両立できる事は間違いない。
ロマンを追うか?
結局、今の段階での比較検討は、机上の空論でしかない。
だが、メインPCを計画する上ではその机上の空論の中で計画するしかないし、方向性を確立するしかない。その結果として、CPUを何にするか、GPUを何にするかを決めていくワケで、そこに至る道はいくつもある。
何を最上位の要求事項とするかで、選ぶ道がいろいろ分かれていくが、私の場合、複数のアプリケーションが走る事を前提として、マルチメディア系の処理が確実にあり、できれば映像処理支援機能をGPUに持たせつつ、画面の解像度が既にフルHDを超えている、という状況下でのベストコーディネートを探している、という事になる。
ココに至る為の答えを、日々考えているのが今の状況。
果たしてこの答えは、いつ出てくるのか?
いや、私が予算を準備した時の状況下でのベストを探っていくしかないのだが、今はその予測をしているという事である。
自己満足の為に日々考える。おそらく、今その時こそが最も楽しいのかも知れない。