イキナリだが、Vega56が5,000円以上値下がり。
僅か1日での値下がり
昨日発売が開始されたAMDのRadeon RX Vega56だが、当初は税込7万円程度と、上位版のVega64と1万円程度の価格差でしかない状況だった。
私も昨日のBlogには価格が高すぎるという事を書いたわけだが、その翌日である本日、イキナリその価格が5,000円以上値下がりするという事態が起きた。
具体的には、SAPPHIREブランドの「Radeon RX Vega 56 8GB HBM2(21276-00-20G)」が、店頭価格税込72,144円だったものが、税込66,420円へと値下がりした。
値下がりの理由としては、ショップ独自の限定セール等ではなく、国内代理店の価格変更によるもの、という事で、恒久的な価格変更とみて間違いなさそうである。
ただ、その他のブランド、例えばGIGABYTEやHIS、Powercooler、玄人志向からも同様のリファレンスカードの発売が行われているが、そちらはまた価格に変更がない。
しかし、Ryzen Threadripperの時もそうだったように、米国価格との価格差を考えれば他ブランド製品の値下がりも今後は考えられるわけで、消費者視点の価格正常化の方向に進んでいく可能性はある。
発売価格は何だったのか?
このような価格変更は、今後製品を購入しようという人には良い話かもしれないが、逆を言えば発売後に飛びついて購入する人からすると、非常に複雑な思いをする事になる。
Ryzen Threadripperの時は、マザーボードだけ国内販売店で購入し、CPUを個人輸入で購入した人もいたのだが、個人輸入だと国内での販売店保証がない為、製品を購入する上で大きなリスクを背負う事になる。
AMDとしては、こういった販売店の価格にはもっと敏感になってもらいたいところで、今回のような事が頻発すると、価格変更が行われる事を見越した消費者が買い控えをして、AMD製品の初動が悪くなる一方である。
ただ、価格が見直されていく事そのものは悪い事ではない。
日本国内の価格が高すぎる事が原因で、国内動向が悪いようであれば、当然価格の見直しが必要なわけで、そういった動きが活発化する事は消費者にとって有り難い事である。
ただ、発売直後に大きな変動がある事で、買い控えが起きる事が問題であり、そういった事が起きないよう、初期価格の設定をしてほしいところである。
私が思うに、Vega64にしても流通量も少ないのだろうが、購入したいと考えているほとんどの人は、来月のベンダーオリジナルモデル待ちなのではないかと思う。
というのは、リファレンスカードの価格が高すぎる価格であり、ベンダーオリジナルモデルはリファレンスよりも安くなるという噂があるからだ。
できるなら、その時には価格改定をしてしまい、ベンダーオリジナルモデルは見直した後の価格で販売店に並ぶというのが理想である。
どちらにしても、安くなったのは喜ばしい事ではあるが、最初の価格とは何なのかがわからないような変動は混乱を招く元にしかならないので、そういう事があまり起きない状況へと改善してもらいたいところである。