Intelの2018年中盤までの予定が見えてきた。
8コア版はない?
私が情報源としている北森瓦版に、Intelの2018年中盤までの予定が掲載されていた。
北森瓦版
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-9130.html
この記事によると、第8世代Core i Processorにおいて、2018年第1四半期は、追加のCoffee Lake-Sの投入とIntel 300シリーズのチップセット投入というラインナップ増強策がある事が掲載されている。
この追加のCoffee Lake-Sは、TDP 65W版ないし35W版の追加であり、従来ルールで言う所のTシリーズが追加になる、という事らしい。
つまり、少なくとも第1四半期において、8コア版の投入はない、と結論づけられる。
やはり噂は噂止まりだった、という事かもしれない。
また、チップセットに関しても、Z370のシリーズとしてH370、H310、B360が第1四半期に投入となり、第2四半期にvProに対応のQ370、Q360が投入予定らしい。
私が当初考えていたよりも、ずっと370シリーズは息の長いチップセットになりそうで、今回の情報が正しいならば、Ice Lakeは2018年末よりも遅れ、ひょっとしたら2019年に登場する可能性すら見えてくる。
まぁ、その場しのぎのように投入すると市場も混乱するし、あまり良い傾向でもないので、今回の予定のような製品投入の方が現実的なのかもしれない。
8コア版のCoffee Lakeがあくまでも噂にしか過ぎないというのは、もちろん可能性として濃厚だったワケだが、個人的にはメインストリームに8コア投入というのを、Ice Lakeからではなく、Coffee Lakeから実現して欲しかったな、と感じている。
Ice Lake以降
この情報と同じように、Ice Lake/Tiger Lake以降の情報も既に出ている。
IntelはIce Lake/Tiger Lakeに続く新ProcessorとしてSapphire Rapidsという名称を付けている。これは7nmプロセスの製品となると推測されている。
つまりIntelは、14nmプロセスとしてKaby Lake、Coffee Lakeを投入し、10nmプロセスとしてCanon Lake、Ice Lake、Tiger Lakeを投入し、そこに続いて7nmプロセスとしてSapphire Rapidsと続けていくという事になる。
また投入時期としては、前述の話とは異なるが、Ice Lakeを2018年、Tiger Lakeを2019年に投入し、Sapphire Rapidsは2020年という流れになるとしている。
…まぁ、これは実際は1年単位で遅れてくると私は見ているので、7nmプロセスのSapphire Rapids投入は2021年ではないかな、と思っている。
もっとも、Sapphire Rapidsが、Coreブランドを継承するのかについては分からない。可能性として見えているのは、Tiger Lakeの後に出てくる製品は大幅なマイクロアーキテクチャの刷新があるだろうと伝えられているという事であり、それが事実ならば、ひょっとしたら従来まで続いていたCoreブランドから新たなブランドへと切り替わる可能性も見えてくる。
来年頭に追加されるCoffee Lake-Sの情報も曖昧な状況で、このSapphire Rapidsの話は先取りしすぎた情報ではあるが、Intelが今後どのような流れで製品投入するのかという事が見えることで、この業界の大まかな流れは見えてくる。
AMDもこの情報で瀬品の投入時期を見定めるだろうから、場合によってはZen2アーキテクチャの投入時期がまた変わるかも知れない。
ただ、このSapphire Rapidsの話は、まだ見えていない所もあったりするので、現時点で出ている話として捉えた方が良いとも言える。
ま、先の長い話なので、今この話を出したところで、私などには何ら影響はない。
大筋として捉え、どうせまた変わるであろう予定をちまちまと書き換えながら、自らのPC組立予定を立てていくことになるだろう。