動画サイトといえば世界的に有名なのがYoutubeである。
別名「ようつべ」とも言われているが、こちらは日本語サイトが出来てからというもの、かなり便利な使い方ができるサイトになった。
だが、Youtubeはどちらかというと私的に考えて一般サイトの延長上にあるサイトだと思っている。
たしかにかなり一般とはかけ離れた動画もアップされているが、どこかしらに常識的な何かがまだ残っているように思えるし、そこには倫理という確たる壁があるように思える。
それに比べ、一般常識を完全に捨て去り、独自路線を突き抜けた動画サイトがニコニコ動画だと私は思っている。
ある意味、今もっとも危険なサイトだとすら、私は思っている。
もちろん、それは良い意味でもあり、悪い意味でもある。
ニコニコ動画は、現在完全会員制のサイトだが、そこには無料会員と有料会員の2つでサービスに差が付けられている。
もちろん、有料会員はほぼすべてのサービスを享受できるわけだが、月額500円という金銭が発生する。
一方、無料会員は最初の間、基本的に午前2時~午後7時までが視聴可能な時間となる。
つまり、いわゆるトラフィックが増大するゴールデンタイムは視聴できないのである。
だが、無料会員でも24時間視聴が可能なIDも存在する。
ニコニコ動画の運営側が目指すのは、最終的にはすべてのユーザーが24時間視聴できる体制だ。
だが、現時点ではサーバの能力から考えてそれは無理な話。
そこでニコニコ動画では登録されたIDの順番に、機能制限解放を行っているのである。
現在、無料会員で制限が解除されているIDは250万までのID保有者である。
ちょっと前までは200万までだったことを考えると、確実に制限が解除されているIDが増えている。
つまり、ID登録を早く済ませた人ほど、制限がなくなるのが早いというのがニコニコ動画の一つの常識なのである。
ニコニコ動画は動画にコメントを入れられるという所に面白さがあるわけだが、これはある意味、動画に対して誹謗中傷が飛び交う可能性もあり、しかも匿名でそれが行われる関係上、それを抑制する方法がほとんどない。
それだけに、限りなく自由に、限りなく危険な動画が公開されたり、コメントが炸裂したりする。
もちろん、ある一定の一般常識はそこに存在するが、それがYoutubeなどと比較にならないくらい薄いものである事は、多分分かっている人には容易に想像が付くはずだ。
だが、逆に言えばこのグレーな部分が自由な発想を生み出す原動力とも言える。
すべて規制された中からは、自由な発想や面白い発想は生まれにくい。
ニコニコ動画は、多分そうした自由な発想を生み出す場所としては最適な環境にあるのではないかと思う。
ま、私としてもすべてを容認しているワケではないが、ニコニコ動画はダレた状態で見ていても面白いサイトだと思っている。
とりあえず無料IDを取得して、しばらく放置してみるといい。
気がつく頃には24時間視聴の制限も解除されているだろうから、そこから生暖かい目で公開されている動画を見るのも、また一興というものである。
…ちなみに私はまだ無料開放となっていない。
あともうちょっとなんだが…