第二期のGUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-が放送された。
リアルタイムで観てはいないので、今日観てみたのだが…第一期との違いに呆然とした。
キャストからしてまるで違うという、従来の続き物とはかなり違う作り方からして、前作に何か問題があったのか?と変な勘ぐりをしてしまう。
私的には第一期はものすごく出来が良かったんではないかと思っていただけに、この方向性の転進に驚きを隠せない。
転進した理由は何なのだろう?
世間的に評判が悪かったからか?
それとも原作者が第一期を嫌ったからか?
それとも版権元が第一期を嫌ったからか?
それらは視聴者側からは分からない。
ただ一つ言えること。
それは今回の第二期は原作者がシリーズ構成と脚本を担当しているという事だ。
つまり…原作者は前作があまり好みではなかったのかもしれない。
別の理由があるのかもしれないが。
GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-の第一話を観たが…個人的には変わり果てたキャラクターとその声に、違和感ありまくりである。
しかも話の展開が第一期と全く違うし、視点もズレている。
私は原作漫画を読んでいないため、ひょっとしたら今回の第二期が本来のスタイルなのかもしれないが、もしそうだとしたらもっと演出の方向性を変えるべきだろうと思う。
私が第一期のGUNSLINGER GIRLが面白いと感じたのは、その線の細いシナリオと丁寧なキャラクター達に感銘を受けたからだ。
銃という物騒なモノを扱うキャラクター達でありながら、何とも細く脆い心をちゃんと魅せていた第一期は、視点がキャラクターに向いていた。
だが、今回の第二期はガンアクションに視点が向いていて、本来語られるべきキャラクター達があまり活かされていない。
絵の丁寧さ・描き込みも違っていて、今回は…良くも悪くも普通のアニメでしかなかった。
第一期は、かなり綺麗で丁寧な描き込みだったと思っている。
そして一つ一つの動作というアクションにおいても、非常に細かいところまで描かれていた。
第二期は銃の取り扱いに関しての細かさはあるものの、キャラクターの動作的な細かさというのがかなり荒削りな感じがした。
ひょっとしたら、予算的な問題でもあるのか?
そう疑われても仕方がないほど、その作画に違いがある。
第一期がそれなりに売れた事で、第二期はそれなりの出来でも客が付くという風に考えたのか?
だとしたら、その選択はかなりマズイ。
1クール(13週を指す)140タイトル近いアニメがあるのだから、差を付けられれば一気に干されてしまう。
今は視聴者の目自体がかなり肥えている。手抜きはすぐにバレる時代なのである。
特に第一期が作画的に良くできている以上、第二期はそれを超えるぐらいの作画でなければ上出来とは言われない。
そういう意味でGUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-は残念な作品だ。
知人曰く「俺のヘンリエッタを返せ!」
ナニモノだ、お前は(爆)