往年の名作がそのままで…

　今のゲームは非常に難易度が低い。
　私がゲームにハマり始めた頃のゲーム難易度は非常に難しく、簡単にクリアできるようなゲームはファルコムのイースぐらいしかなかった。
　そのファルコムでさえ、イースとほぼ同時に発売されていた他ゲームは難易度が高かった。特にロマンシアなどは…。
　現在のゲームでそれなりの難易度を持つゲームはといえば、ニンテンドーDSの世界樹の迷宮シリーズぐらいかと思う。
　それでも随分と親切設計だとは思うが、とかく昔のゲームは難しいものが多く、またそれが面白かった。
　そんな難しいゲームの中に私が非常に思い入れを持つ作品がある。
　戦術級のシミュレーションゲームだが、可愛い女性キャラクターを起用し見た目には非常にナンパなゲームに見える。しかし、その中身はといえば、超が付くほどの難易度であり、またクリアする方法がいろいろと存在するそのシステムは、シミュレーションゲームの中でも特筆すべき面白さだった。
　それが工画堂から発売されたPowerDollsシリーズである。

　今回発売されるのは、そのPowerDollsシリーズでも特に人気が高まった第2作目のシリーズであり、いろいろとバージョンを変えた3種類がパッケージに収められたコンプリートボックス仕様だ。

impress Game Watch
工画堂スタジオ、WIN「パワードール2 Complete BOX」
　アクセサリ集や特典DVD、音楽CD、画集などいろいろな特典を満載したそのパッケージは、確かに往年の名作を凝縮したパッケージであり魅力的だ。
　しかし、私はあえて苦言を呈したい。
　この価格設定は何だ？
　中身的には何世代前の作品かわからないようなものを、今のOSに合わせた調整をしているとはいえ、9,240円のプライス設定にするというのは、どういった了見なのだろうか？
　たしかに特典も沢山付いている。
　しかし、中身のソフトは殆どが償却されていて然るべきものだ。
　グラフィックを高画質のものに作り替えましたとかあるのだろうか？
　公開されている画像を見る限り、そういったものもない状態で、この価格というのはあまりにもボッタクリのような気がしてならない。
　まぁ、こんな文句を言いたくなるというのは、このゲームが名作であり面白いという事を証明しているようなもの。
　たしかに中身は面白い。
　なので、気になるソフトではある。
　興味のある人は公式サイトでも見て情報を得て欲しい。
PowerDollsシリーズ公式サイト
http://www.kogado.com/html/usagi/pd_map.htm