EIZOからFlex Scan HD2452Wが発表されたためなのか、やはり三菱からも新製品が発表された。
ただし、三菱の場合は既存機種のカラーバリエーション版でしかも数量限定品。中身は既存機種と全く同じだから、EIZOの新機種を全く意識していないかのような展開だ。
もっとも、HD2452Wにしても1080p/24fに対応したぐらいしか機能的アドバンテージがないのだから、MP ENGINEを搭載している三菱のMDT242WG-SB(SBはサテンブラック)は現状のままの機能でも問題はないのかもしれない。
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三菱、24.1型液晶「MDT242WG」の枠つや消し限定モデル
生産数2,000台の限定ではあるが、もともと三菱のMDT242WGはピアノブラックのカラーリングが安っぽいという事で不評という声もあったのだから、このサテンブラックバージョンは人気になるかもしれない。
使用パネルは前機種と同じA-MVA方式。このパネルはSamsonのS-PVAよりもレインボーノイズが圧倒的に少なく、目に優しいという事で液晶に詳しい人からするとかなり好印象パネル。SamsonのS-PVAを使用するEIZOのHD2452W等からすると、そのあたりが大きなアドバンテージになると思われる。
私も予算的になんとかなりそうな雰囲気になりつつあるため、そろそろこのMDT242WG-SBを検討しようと思っているが、気になることがないわけではない。
それは三菱の次期新機種である。
今回、このカラーバリエーション版を出してきた意図を深読みすると、二つのパターンが考えられる。
一つはマイナーチェンジ版のHD2452Wの対抗品を出すためという事。
これはメーカーとしては極々普通の反応だ。
そしてもう一つは完全な在庫処分のためにカラーバリエーション版を出してきた、と考えるパターンだ。
A-MVA方式のパネルは、パネルメーカーが生産を終了してしまうという噂がある。
だから今後調達する事がかなり難しいパネルとも言えるわけで、三菱は次世代機種をそう遠くない内に出してくる可能性がある。
この次世代機種を考えているパターンが当たりだと、今買うべきかどうかという判断がかなり難しい話になってしまう。
なぜ難しいかというと、次機種に採用されるパネルが何になるかが全くわからないからだ。
シャープのASV液晶を採用とかだったりするとかなり魅力的な製品になるが、SamsonのS-PVA方式採用になってしまうと、ある意味グレードダウンと見る人も出てくる。
このあたりをどう予測するか?どう考えるか?で、このMDT242WG-SBを購入すべきかという話になる。
結局、迷いがある内は前進しないという事になるわけで、おそらくMDT242WG-SBを購入しても大きな後悔はしない。
それをわかりつつも迷い続ける私は、多分今が一番楽しい時期なんだと思う。