イチオシのビデオカード

　今イチオシのビデオカードと言えば、たぶん殆どの人がAMDのRadeonHD 4850と言うかもしれない。
　コストパフォーマンスもバツグンであり、実用度に於ても優れている。
　唯一の問題があるとするならば、それはこの製品がミドルレンジに区分される事であり、コストパフォーマンスに優れるといいつつも、絶対価格が2万円台半ばになる事である。
　しかし、私はこのパフォーマンスが2万円台半ばで手に入るのであれば、それは安い買い物ではないかと思っている。
　もちろん、時代と共に高性能化しているワケだから、高性能になりつつも価格が下がるのはいつもと同じだが、今回はそれを考慮してもさらに上を行くパフォーマンスを発揮する。

　それに、今回のRadeonHD 4800シリーズには、もう一つとっておきのパフォーマンスが内包されている。
　お買い得感が高いのは、まさにココがポイントだと思う。

　今回のRadeonHD 4800シリーズには、H.264をはじめとしたBlu-rayなどに使われている動画フォーマットをハードウェアでデコード・エンコードする機能を2画面分持っている。
　ピクチャーインピクチャーなどで2画面分の動画を表示させても、両方ともビデオカードがその再生を支援するのである。
　また、これが目玉なのだが、DVDのアップスケーリング機能を持っている。
　おそらくRadeonHD 4850を購入すると、同梱ソフトとしてPowerDVDが付いてくると思うが、それを使ってフルHDモニタでDVDを観ると映像がただ引き延ばされるのではなく、アップスケーリングで補正されて出力される。
　このアップスケーリング機能は、まだ完全とは言い切れないが、おそらくビデオドライバの更新によってこれから先もっと良くなっていく。
　これらの機能とより高性能なビデオ機能を併せ持ったものを2万円台半ばで購入できるという事は、やはりコストパフォーマンスにかなり優れていると私は思う。
　とりあえず、今どのビデオカードを買えばいいだろうか？と悩むのなら、迷わずRadeonHD 4850を買うのがいいだろう、と思う。