私の予測通りの展開で、液晶モニタの新製品が登場した。
私が購入した三菱製液晶モニタMDT242WG-SBの後継機種であるMDT243WGがこの冬登場するのだが、製品の中身はあまりMDT242WGと変わらない。
大きく違うのは動画ブレを押さえるMP ENGINEが進化してMP ENGINE IIとなった事だ。
MP ENGINEは強制的に黒を瞬間的に挿入し動画ブレを押さえる技術だが、私が購入したMDT242WGではMP ENGINEをONにすると輝度が落ちてしまうという問題があった。黒を挿入して動画ブレを押さえるのだから、挿入された黒の分だけ画面の輝度が落ちるという、極々単純明快な仕組みと結果だが、MP ENGINE IIではその落ちる輝度を設定値を上げて維持するという仕組みのようで、明るさが20%ほど向上した…という事である。
だが…個人的に言わせてもらうなら、私は輝度が落ちても問題ないと思っている。というのは、元々のMDT242WGの輝度そのものが高いため、かなり画面は明るく、動画を見る時にMP ENGINEをONにして若干輝度を落とした方が動画が見やすいと思っているからだ。
ただ、やはり輝度が落ちるというのは一度設定した輝度からさらに落ちるという意味であるから、それがなくなる事そのものは機能アップと言える。
これからMDT243WGを買う人はそれが当たり前になるため、ここら辺は好みの問題か?
ちなみに私が最も懸念した液晶パネルだが、これもMDT242WGと同じA-MVA形式であるため、目には優しい液晶モニタと言えるだろう。
新型MDT243WGの機能をざっと見てもMP ENGINE II以外に大きく進化したポイントが見あたらない。
もし24.1インチクラスのWUXGAモニタを安く買いたいという人で、液晶パネルにこだわる人は旧型となるMDT242WGの在庫を狙ってみるというのもいいかもしれない。
特に広色域パネルになっているワケでもなく、違いはMP ENGINE IIのみなのだから、そういう選択肢もあるだろう。
三菱電機 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/1022-a.htm (現在リンク切れ)