GWに入る前ぐらいの話。
会社(金属切削加工業)で、何か面白い企画はないかと数人で話していた時の事である。
ふとフィギュアの話になり、現在の模型は随分と技術が発達し、高精度なものが多いという話から「重機のプラモデルは存在してるよね? じゃあ加工機のプラモって出したら売れるかなぁ?」という、ある意味知ってる人にしか判らないような加工機のプラモの話になった。
たしかに重機系のプラモデルやミニカーは昔から存在していて、それなりにマニアも存在している。
KOMATSUに重機の免許を取りに行った時にも、ショーケースにミニチュアが飾られていたし、需要そのものもそれなりにあるのだろう。
しかし、乗り物と違って動く事のない金属切削加工の加工機を、ミニチュア化・プラモデル化して、それに需要があるんだろうか?
…と思っていたら、我々と同じような事を考えていた人達がいたのである(爆)
ファインモールドという、結構マニアっぽいプラモデルを作っているメーカーがあるが(宮崎駿映画の紅の豚のサボイアS21を作ったところで有名)、なんとそのファインモールドが加工機のプラモを製作していたのである。
工作機械マシニングセンタV33iキット化!
http://www.finemolds.co.jp/www/V33i.html
牧野フライス製作所のV33iを模型化したものだそうだが、そのサイズ、なんと1/20!
高さ135mm×幅118mm×奥行き104mmという、結構手頃な大きさとは言え、これにいろいろなギミックを詰め込めるのか? と思うが、そもそもギミックは詰め込んでいるのだろうか? という所に疑問はある。
実際にモノを見てみないことには、どんな仕上がりのものなのかがわかりにくいが、上記URLにて公開されているランナーパーツを見る限り、思ったよりはギミックはないのかもしれない。
1/20サイズのものと1/80サイズのもののセット品が5月16日、17日の静岡ホビーショーにて先行限定販売されるらしい。
1/20のものについては6月から一般販売もされるというが…これ、どれだけの数が売れるんだろうか?
場合によってはオークマのマルタス(複合旋盤)とか、ヤマザキマザックのインテ(これも複合旋盤)、松浦のMAM72(5軸制御マシニングセンタ)なんかも、商品化する意味が出てくるかも…
しかし…こういう加工機のプラモって思いっきりバカな企画だと思ったんだけどなぁ。
まだまだ企画屋としての修行が足りん(爆)