この画像を見た瞬間、殆どの人は何のこっちゃ?と思うかもしれない。
普通に、何も疑わずにこの画像を見れば、何かしらの花の画像、もしくはクラシカルなウェディングドレスの手元に見えることだろう。
いや、クラシカルなウェディングドレスの手元という意味では間違っていない。正解なのだが、問題はそのブーケを持つ手が誰の手かという事である。
2009年3月16日、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループが、女性型ヒューマノイドロボット“HRP-4C”を開発したと発表した事はこのBlogでも紹介した事がある。
その際、この“HRP-4C”は既に2009年3月23日に東京ミッドタウンにて開幕する第8回「東京発日本ファッション・ウィーク」に出演予定であった。
そう、この画像はその“HRP-4C”のウェディングドレス姿の一部なのである。
2009年7月22日、大阪のリーガロイヤルホテルで桂由美ブライダルフェアが開催された。そこで、独立行政法人産業技術総合研究所の女性型ヒューマノイドロボット“HRP-4C”が、ウエディングドレスでモデルデビューした。
「HRP-4C」がウエディングドレスでモデルデビュー
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20090724_304693.html
このブライダルフェアで“HRP-4C”の愛称が未夢(みーむ、Miim)”に決定したそうである。ロボットの活躍する“未”来を“夢”見て研究開発した想いを込めた名前だという。
…どこかで似たようなフレーズを聞いたな…たしかその時の名は初音ミクだったような…(爆)
この記事で興味深いのは“HRP-4C”の出演は、桂由美氏からの発案だったという事だ。
「世界初で、ウェディングドレスを着せたかった」
何とも、日本人らしい発想である。日本人はとかく二足歩行ロボットに必要以上にこだわる人種とロボット関係の記事で読んだことがある。それは鉄腕アトムをはじめとしたロボットアニメで証明されているが、私はそれは男の子(まぁ大きいお兄ちゃん含めてw)だけの事だと思っていたが、どうも層ではないらしい。そう考えると、桂由美もやはり日本人だったという事か。
こういうファッションの世界に進出した“HRP-4C”だが、残された課題は多いように思う。
やはりビジュアルにこだわっていくと、どうしても背の高さとウェスト、そして脚の長さはまだまだ研究・改良しなければならない。
特にウェストと脚の長さは大きな課題だろうと思う。細いウェストと重心が上に上がってしまう脚の長さでどうやってバランスを取っていくのか…研究の余地は沢山ある。
今回のようなクラシカルなウェディングドレスであれば、脚の長さや金属質の肌はある程度誤魔化す事はできるが、もっと露出の多いファッションであれば誤魔化しは難しくなる。
人間に近いロボットを作り込んでいく課題はまだまだ山積みではないだろうか。
未夢……未だ夢?(爆)
自律二足歩行のロボットは純粋に凄い技術だと思います。いや、ホントに。
バランス制御とか、日本人の職人気質爆発ですね。
でも、外見を人に近寄せると不気味に感じてしまうのは私だけでしょうか?
以前、科学雑誌Newtonに載っていた心理学の記事で、本物に似ている度合いが一定以上を超えると不気味な印象を受けると言う「不気味の谷」理論が紹介されていました。名前の由来は、似ている度合いを横軸に、印象の良さを縦軸にした線グラフにすると、ある度合いに谷間が出来るからだそうです(私が人形が嫌いと言うのも同じ理由)。
日本のアニメはこの谷間を避けているから受けが良いなんて話も聞いたことありますが、このロボットはどうなんでしょう?
以前顔の表情を変えられる受付ロボットをニュースで見ましたが、怒った顔なんて夢に見そうな凄まじさでしたっけw
そういう意味ではASIMOとかは良いデザインだなぁと思います。
…マルチみたいのだったら一部で支持されるかもしれないけどw
返信
オリエント工業の頭がシリコン製のドールの中にすんごい美人とか綺麗で可愛い娘がいるんですが(爆)
オリエント工業 公式サイト
http://www.orient-doll.com/top.html
人形の世界はここまで進化したというのかっ!
私はこの中に“HRP-4C”のユニットを入れられるようにして欲しいと本気で思いました…これぞリアルマルチ(核爆)
返信