HONDAがスポーツタイプのハイブリッド“CR-Z”を2010年2月に国内発売し、同年中に“Fit”のハイブリッドモデルも発売すると発表した。

このデザインは“CR-Zコンセプト”で、2007年の東京モーターショーで公開されたもの。
このままのデザインで登場するという事は考えにくい。
このスポーツタイプのハイブリッド車を発売するという話は、もう随分と前から言われていた事だ。なので順当にその開発が進んでいる事を表した情報だろうと思う。
Fitのハイブリッド車は、当初から予定されていたのかは分からない。
ただ、発売が決まった背景にプリウスの存在がある事だけは多分間違いないと私は考えている。
トヨタの新型プリウスが月販2万台超と好調な売れ行きの中、HONDAのインサイトは月販9,000台弱と一時期からみてその流れは落ち込み始めた。
もちろん、この月販9,000台という数字も決して悪いわけではない。
プリウスが異常な売れ行きを示しているに過ぎない。
逆にプリウスは同じトヨタ車の客層を食い荒らしている事も十分考えられる。トヨタのメジャーな量販車といえばカローラだが、今カローラを買うという客は殆ど以内のではないかと思う。
逆に今までカローラに乗っていた客層がプリウスに流れている…と思われる。
何しろプリウスの一番下のグレードの価格は205万円だ。これにエコカー減税を加えれば、カローラと対抗できる価格帯に落ち込んでくる。
プリウスは1.8Lのエンジンと82psの出力を持つモーターの組み合わせがそのパワーユニットであるため、車としては2.4Lクラスの動力性能がある。
つまり、同価格帯でありながらプリウスの方が動力性能が上回り、挙句の果てに燃費が良いという車になってしまう。
だからカローラに乗っていた人がプリウスを選ばない理由は何もないのである。
HONDAはというと、インサイトとFitの関係は実に明確なものである。
インサイトを買おうとして価格でFitを選ぶという人が少なくない。
確かに燃費はインサイトの方がいいのだが、Fitの燃費も実は驚くほど良い。しかもFitは価格的にはインサイトよりずっと安いため、ランニングコストを考えてFitでも十分と判断する人が多いようである。
その中にあってHONDAはよりハイブリット車の選択肢を増やそうとしている。
最終的にどの車を選ぶかは顧客の判断だが、選択肢を増やすことで多目的に対応する事ができるという事なのかもしれない。
Fitのハイブリッド車は、インサイトとの差別化が難しいかもしれないし、おそらくインサイトより燃費が良くなるというのはボディの空気抵抗値から考えて難しいと思われる。
それだけに存在そのものが微妙な立ち位置になるかもしれないが、顧客のデザイン上の選択肢になる事は十分あり得る。
2010年に、いくつのメーカーがハイブリッド車を投入してくるかは分からないが、少なくともトヨタとHONDAは今年同様に激しく争う事になるだろう。
HONDAはインサイトより上のクラスに対し、別のアプローチで新しいハイブリッドシステムを開発中という事も言われている。
またマツダは、アクセラでi-stop搭載車の受注が月販計画予定台数の3.8倍に達している事を公表していることから、2010年はおそらく他車種にも搭載し、ハイブリッド車と真っ向勝負に出てくるだろうと思われる。
日産は小排気量エンジンの燃費を改善する“デュアルインジェクター”を開発したと発表している。これは2本の吸気ポートに1つずつインジェクター(燃料噴射口)を取り付け、噴射されるガソリンの粒径を約60%小さくしても安定した燃焼が得られる技術で、当然のことながら省燃費に繋がる技術である。このデュアルインジェクター搭載車を2010年度初頭から採用していくとしている。
三菱やスバルは今年春に動きのあった電気自動車をより本格化するための施策をしてくると思わ、一部の自治体では既に導入のための補助が進んでいる。
これらを考えると、2010年は完全にエコカーの年になると思われる。
そうしないと、車が売れない時代になったという事なのかもしれないが。
しかし…
プリウスが月販2万台超って…世の中不景気と言われているが、車を買う人は買ってるんだなと実感。
なんだ、みんな結構金もってるんじゃん(爆)
…ないのは私だけか? orz