BHAというソフトメーカーを知っているだろうか?
多分、メーカー名を知らなくてもこのメーカーが開発したソフト名を聞いた事がある人はかなりいるのではないかと思う。
CD-R/RWドライブの黎明期からバンドルソフトとして付いてきた書込ソフト“B’s Recorder”シリーズの開発・販売元がBHAである。
ただ、この“B’s Recorder”シリーズのプログラム著作権と商標権を2007年11月にはソースネクストに譲渡していた。つまり、この頃からBHAという開発メーカーは良くない方向に進んでいたという事だろう。
この画像はBHAのサイトだが、2009年4月21日に東京オフィスを閉鎖したと告知されているところで更新が止まっている。
B’s Recorderと言えば、私も使っていた記憶がある。
ただ、当時の私はより製品マスタリングに適した書込ソフトが欲しくて、WinCDRに乗り換えたりもしたが、それでもバンドル版B’s Recorderは何本か持っていた。
さらにB’sシリーズにはフォーマットソフトのB’s Crewシリーズ、パケットライティングソフトのB’s CliPという姉妹品もあり、これらもよく使っていた人は多いはずだ。
おそらくB’sシリーズだけならBHAも破産するほどの落ち込みに鳴らなかったのではないかと思うが、BHAにトドメを刺したのはおそらくDivXを超えるという動画コーデック“XVD”だろうと思う。
このXVDコーデック、性能はたしかにDivXを超えたのかもしれないが、普及するという部分において思ったほどの効果が無かったのではないかと思う。
DivXにしても、バージョンアップでかなり変わってきたコーデックだと思うが、最終的には両者はあまり効果が変わらないコーデックになってしまったと思われる。そうなると普及したフォーマットが強いのは当たり前の話であり、BHAがそこにてこ入れしたツケが、溜まりに溜まって今回のような状態を招いたのではないかと推測する。
もちろん、破産にまで進んだ理由は他にもあるだろう。
だが、エンコードソフト“超圧縮XVD Plus”が不振だった事は間違いが無く、要因の一つを作ったのも避けられない事実ではないかと思う。
今後のB’s Recorderのサポートはソースネクストが行っていくだろうが、新製品の開発もソースネクストが行うのだろうか?
まぁ、BHAにいた技術者がどこかに流れるわけであり、ソースネクストが受け入れる…なんて事もあるかもしれない。詳細はわからないが、ソースネクストがB’sシリーズのブランドをこのまま収束させるつもりはないだろうし、今回の報道であまり良くないイメージが付いたとなれば、新製品の投入もあるかもしれない。
ユーザーとしては気になる所だろうが、従来の製品サポートはソースネクストに移管している為、安心はできるだろう。
そういえば、ここ最近絶対的に評価の高い書込ソフトってのは何になるのだろうか?
バンドルソフトしか使わなくなって以来、手軽に使えるものばかりを使ってきたが、製品マスタリングに使用するような書込ソフトの定番は今は何なのだろうか?
ちょっと気になる所ではある。
オイラもドライブにバンドルのNeroを主に使っていて
用途に合わせてCioneDVD2とかCloneCD、AirDVDを使ってます。
今時は定番ソフトって無いんじゃないかなぁ
オイラが知らないだけかもしれないけれど。。。
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製品マスタリングをするために使用しているソフトというのが必ずあるので、多分業界的には何かしらの特定ソフトがあると思います。ただ、それが一つしかない、という事はないかもしれません。
製品マスタリングをするときはほぼcueシートを添付しなければならないので、少なくともcueシートが出せる事は間違いないでしょうが、今のソフトは殆どがcueシートも出せるでしょうから、ポイントはもっと違う部分になっている可能性はあるでしょう。
ちなみにオーディオCDの場合は確実にあると思います。
マスタリングの書込安定度で音質に差が出ると言われてますからね。
…業界離れるとそういうのはサッパリですわ orz
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