すっかり忘れていたのだが、南米よりファンタシースターポータブル2(以下PSPo2と略)が届いた。
PSPo2は前作であるファンタシースターポータブルの続編であるが、シナリオ面では新作であり、システム面でも5つの超進化が含まれている。
…という内容をPSPo2の体験版をダウンロードしたときにも書いたのだが、ようやく製品版が発売されたという事。
この製品版でも、前作、PC版のキャラクターをコンバートする事が可能で、さらに体験版キャラクターのコンバートもできる仕様になっている。
このコンバートが可能という事で、ゲームを最初から始めるにしても前に引継キャラがいる場合はすぐにゲームを始める事ができるというのは、体験版を前もって配布できるデバイスの強みというところではないかと思う。
最近のPSPソフトではよく見かけるようになったデータインストールだが、このPSPo2でも可能で、メモリースティックデュオにゲームデータの一部を前もってインストールしてアクセスを高速化する事が可能だ。
だがこのインストールだが、インストールするデータ量が妙に少ないのが気になった。
モンスターハンターポータブル2nd Gでは600MB近いデータをインストールすると思ったが、PSPo2ではわずか170MBしか使用しない。
なぜこんなに少ないのか少々気になるところだが、それだけ頻繁にアクセスするデータがコンパクトにまとめられているという事なのかもしれない。
ゲームの中身は…体験版の時の感覚と同じ。
当たり前と言えば当たり前だが、超進化の5つのポイントがそのまま製品になっているという感じ。
面白いと言えば面白いが、ナニカがイマイチという感覚が残るといえば残る…どう表現してもスッキリハッキリしない感じである。
では面白くないのか? と言われると決してそうではない。
ただ、アクションとしてはモンスターハンターシリーズほど明確なアクションではないし、従来のファンタシースターシリーズよりは明らかにアクションが進化している。
モンスターハンターシリーズのシビアさに付いていけなかった人には向いているのかもしれない。
あと、アイテムコレクションが何だかんだと面白く感じるという人にも向いているかもしれない。
とにかくアイテムの数は多い。
ファンタのコラボレーションでも体験版の頃からオリジナル装備を展開しているぐらいで、おそらく全てを手に入れるのはほぼ不可能だと思われる。この不可能かもしれない数に闘志を燃やす事ができる人なら、PSPo2はオススメできるタイトルだと思う。
あとPSPとインターネットに接続できる無線LAN環境を持っている人であれば、今回はそれらだけでオンラインプレイが出来るのも魅力の一つ。
今まではアドホックでの4人プレイだったものが、無関係にオンラインプレイが可能になったため、PCがないからオンラインプレイできない、なんて事はなくなった。
まぁ、PC持ってなくて無線LAN環境がある…という環境がどれだけあるのかは疑問だが、家族の無線LAN回線を利用して自分はPSPしか持っていない…なんていう学生さんには朗報といったところか。
PSPo2はいろんな角度で見ても遊んで失敗するタイトルではない。
面白さは多分プレイした人の中から出てくるのではないかと思う。
まずは体験版から…という事かもしれない。やってみるべし。
PSPo2 スペシャル体験版特設ページ
http://phantasystar.sega.jp/psp2/trial/