AMDの新チップセットである8シリーズが公開され、CeBIT 2010という国際的な展示会で大々的に実際の製品が公開されている。
この事自体、毎年の事であるためそう珍しい事ではないのだが、今年のAMD新チップセットのお披露目は、ある意味刺激的であり、ある意味危険を孕んだ展示会になっているように思える。
というのも、ASRockとASUSから発売される製品の中に、3CoreのPhenomを4Coreとして認識させる機能が搭載された製品が投入されているからである。
もっと端的に言うと、1Core殺して格安にしているPhenom X3を上位機種と同じ機能に引き上げてしまう機能と言える。こんな事が許されるのか? とも思うが、CeBIT 2010で実際に派手に公開されているのだから仕方がない。
これが噂のASRock UCCというチップで、このチップの機能とBIOSの設定で死んだCoreを蘇らせている。
搭載されている製品は「890GX Extreme3」という製品。
ちなみにASUSから発売が予定されている「M4A89GTD PRO/USB」にも“CORE UNLOCKER”という名前で同様の機能が搭載されている。
しかし…これってAMDの商法をまるで無視した製品のようだが…AMDは何も言わないのだろうか?
あるいはAMDはコレの話題でIntelから顧客を奪おうとしているのだろうか?
…果てしなく可能性の低い予測だが、CPUが一段上のクラスへと引上ってしまう機能だけに、注目度は高そうである。
参考記事:IT Media +D PC User
2010/03/09 • no comments