ココしばらく、政治に絡んだ話とかは極力避けてきた。
まぁ、私がそんな事を話し始めれば、極論しか言わないというのもあるし、あまり人に優しい回答にはならないからであるが、今行われている事業仕分けでどうしても耐えられない状態になっている部分があるため、ちょっと今日はそれに触れたい。
事業仕分けは、国家予算を本当に必要な事業に注入する事で効率良く運用しようという事で行われている。その主旨はわかるし、私もそれは大いに必要なことと思っている。
国家予算が下りている事をいいことに、結構好き放題やってたりするような、よくわからない事業というのが意外と多い事に、ようやくメスが入れられるという事は実に良い事だと思う。
だが、この事業仕分けそのものにも問題があるという事を指摘する人は意外といないのではないかと思う。
事業仕分けをする側は、基本的に有識者とされる事も多いが、ホントに有識者なのか? と思うような質問で事業の核心に迫ろうとするようなところも見受けられる。
ネットでも話題になったので知っている人もいるかもしれないが、光ルーターの研究開発の事業仕分けで、とんでもない質問が飛び出ている。
以下、その時の話の流れ。
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仕分け人:
さきほど光ルータの話がありましたが、もし仮に、明日光よりももっと速い、光を使わなくても速くて、熱効率も良くてですね、そうしたものがどっかからポンと出て来た時に、これは続けられるんですか? こうした事業というのは?
内藤副大臣:
(苦笑い)そういう、夢、夢の仮定の話があれば、結構なんですが、そういうのがあれば、その時々に応じて、そうする価値はあると思います。
仕分け人:
つまり何を言いたいかというと、比較優位性がなくなった段階で、どうされるのかということなんですが
内藤副大臣:
少なくとも研究者の皆様がたは、オール光が今の目指すべき方向性だと信じてやってるわけです
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……………。
仕分け人はアホですか?w
こんな事を言い出したら、何も研究開発できなくなってしまうのは明白だろう。
例えば「明日、電気より効率良く利用可能なエコロジーエネルギーが発見されたとして、電気自動車の研究開発は続けられるんですか?」なんて言っているようなものである。
これ、ほんとに有識者の発言なのか?
そもそも、今あるものよりずっと効率のよいものが明日ポンッと出てくるという発想そのものが有識者の発言とは思えない。
こんな人たちが仕分けしている現状、これが本当に正しい事なのか?
まず、その事業仕分けをしている人を仕分ける必要があるのではないかとすら思えてくる。
ちなみに、この光ルーターの件については、以下に詳しく開設しているサイトがある。
Geekなぺーじ
光より速い通信技術の登場?
このリンク先を読むと、どうも仕分け人は100メガバイトと100メガビットの違いすら知らないような感じらしい。
…8倍も違うぞ、オイw
そんな人が仕分けして、本当に正しい仕分けになっているのだろうか?
また、最近の仕分けはどうも一定のベクトルを持つプロパガンダとしてしか機能していないような気がする。
テレビで放送されたものの中に、とんでもないシーンがあるので、紹介する。
なんだ、この“わかりやすさ”と“見せ方”ってのは?
地味すぎ?
派手ならいいのか?
そもそも、仕分けって何を目的にやってるんだ?
目立つ事に意味を求めてどうするんだ?
これ、目的履き違えてるでしょ?
こんなので、未来ある研究なんかを締め出す可能性があると思うと、日本をよりダメにするだけなんじゃないのか? と思えてくる。
マスメディアが注目する事で、印象を一般人に刷り込めると考えると、この議員たちの行為は次の選挙へのイメージアップという足がかりにしているのではないか? と邪推すらしてしまう。
たしかに仕分けは必要だろうとは思うが、意味を履き違えると日本の未来を潰す可能性があるという事をもっと真剣に考えてもらわないと、安心できない…そう考えられないだろうか?
日本のこれからは…本当に大丈夫なのだろうか?
事業仕分け
「<事業仕分け>国鉄清算の剰余金「返納」…3日目(毎日新聞 …
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