AMDから6コアのPhenom IIが発表となった。
Intelからも6コア製品はすでに登場しているが、問題はその価格にある。
Intelの6コア製品であるCore i7-980Xは、店頭価格でも10万円は下らない価格設定。
それに対し、Phenom II x6の下位モデルである2.8GHz駆動の「1055T」は、店頭価格で22,980円前後になる。上位モデルの3.2GHz駆動の「1090T Black Edition」であっても、店頭価格は34,800円前後というから、そのコストパフォーマンスの良さは比べるまでもない。
今回の6コア製品には、新機能として、負荷に応じて3コアを同時にオーバークロックする「Turbo CORE」機能が搭載される。
これはIntel製品にもあるTurbo Boost機能と同じと考えて良いもので、使用スレッドが少なければ稼働している3コアに対し400MHzクロックアップさせる機能。
AMDもようやくIntelに一歩近づいたという事のようだ。
ただ、実際にベンチマークを走らせると、Core i7-980Xの方が動作がこなれているというか完成されているというか、高速に動作するのだが、それでも価格差を考えたときはコチラに軍配が上がるだろう。
ただ、この製品の本当のウリは、その低価格さにある。
普及価格帯にいきなり6コアを投入してきたAMDに対し、王者Intelは次なる一手をどうするか?
ちょっと気になる話である。
2010/04/27 • no comments