ここ二日ほど、面白くもない私の周辺事情の話をしてきたので、今日はいつもの流れに戻そう。
多分、どれだけ話を続けたとしても水掛け論にしかならないだろうし。
ま、多分これで分かってもらえたと思う。私が異常なまでに“頑固”だという事がw
で、今日の話はビデオカード。
他サイトでは2日ほど前に話題になっていたかもしれないが、NVIDIAからミドルレンジのFermiファミリーが登場した。
今まではGTXシリーズだったが、今回はGTSシリーズの450の登場である。
搭載コアは、GTX460に採用されたGF104の性能をちょうど半分にしたGF106になる。
半分だからCUDAコア数は192基となる。
アレ? と思った人は間違ってない。GTX460は336基なのに何故半分で192基なのか? という疑問が出てくるのも当然である。
これはGTX460がストリーミングプロセッサを1基潰しているからだ。ストリーミングプロセッサは48のCUDAコアで構成された単位だが、これを1つ分潰して歩留まりを良くしている。
つまり、GTS450はある意味フルスペック版というわけである。
メモリインターフェースも半分の128bitで、ROPユニット数も半分の16基と、ほとんどそのまんま460の半分のスペックである。
消費電力は106wで、GTX460より優位なのは783MHzという動作クロックだけである。
詳しい性能や評価などは専門サイトに任せるとして、ちょっと感じたことをいくつか。
今回のGTS450は、その性能がRadeon HD 5770と5750の真ん中あたりに位置するようだ。
オーバークロック耐性が高いため、オーバークロックする事で5770と同等ぐらいの性能にはなるかもしれないが、基本的に価格レンジから考えてこのクラスに属する事だけは間違いない。
Direct X11対応での性能ではRadeon HD 57xxに勝る部分が大きいだろうが、そうでない場合はRadeon HD 57xxの性能と省電力性が際立ってくる。
今、市場でDirect X11対応のゲームなどはあまり見かけない為、今の性能だけでいけばRadeon HD 5770を購入すれば平均性能でGeForce GTS450を優に超える事になる。
価格がそう違わない事を考えると、あまりお買い得感がないカードのようにも思える。
これはGeForce GTX460でも同じ事が言えるが、未来を見据えすぎて今のニーズで負けこんでしまっているビデオカードと言える。
ただ、1年先を見ると話は少しは変わってくる。
Windows7ではDirect X11が標準であるから、OSの変遷でDirect X周りが変わってくる。
そうなればGeForce勢の優位性が目立ってくる。要はそこまでにどれだけの時間がかかるかの問題である。
こういう状況でGeForce勢がもっとも残念な結果なのは、FINAL FANTASY XIVがDirect X9ベースだという事である。
推奨ビデオカードがGeForce GTX460であるにもかかわらず、性能ではRadeon HD勢の方が優位に演算できてしまうのである。
このあたりはアーキテクチャの問題でもあるだろうから、NVIDIAはとにかくFF 14に合わせた最適なドライバを提供し続けるしかない。
それとココからは私の予測ではあるが、おそらくこのGTS450の次にさらに上位のビデオカードが登場してくるような気がしてならない。
といっても、コア性能はもともとフルスペック版であるからそんなに変わらないかもしれないが、メモリインターフェースに関してはまだ上が出てくるような気がするのである。そうすれば、少なくともメモリ転送レートは引き上げられ、性能向上に繋がる事は間違いない。
Radeon HD勢と違い、NVIDIAはバリエーションが乏しいため、あらゆるニーズに対応できていない部分がある。そうした空き部分を埋める微調整性能カードが出てくるような気がする。
それよりも、ハイエンド側の新製品登場を期待したいところ。
GeForce GTX475や、GTX485、あるいはGTX495が、どういった形で披露されるのか?
私の興味はそちらに向いている。