GeForce GTX460が発表になってから1ヶ月半近く経過した訳だが、その後新しい型番のGeForceの登場はまだない。噂では8月後半(月末)にGeForce GTX475が登場するのではないか? なんてものもあったが、その話もまだない。
噂の段階ではGeForce GTS450とか455とか、あるいはGT440なんて話もあるが、それらはどちらかと言えば廉価版で、ミドルハイやハイエンドの置き換え製品ではない。
一方、ライバルの旧ATIは完全にAMDブランドへと移行する事を発表したし、噂ではRadeon HD 6xxxの話も出回っている程。何でも10月には登場する予定で、ハイエンドのRadeon HD 6870は、5870の20%程プログラマブルシェーダを追加しており、その数は1920spにまで拡張すると言われている。
要するにライバルであるAMD勢はRadeon HD 6xxx系も5xxx系の拡張版で提供してくるワケで、テッセレーション性能を向上した新しいraster engineとメモリバンド幅の向上で、最終的には合計で30%程の性能向上というスタイルで攻めて来るようだ。
で、NVIDIAはというと…前述した通り新製品の話があまりない。あっても廉価版の話ばかりで上位がない。
AMDとは方向性が違うというのもわからなくはないが、ビデオカードの雄と言われているNVIDIAらしくない展開と言えなくはないだろうか…。
そんな中、GeForce GTX460の省電力版カードが発売される。
Galaxyから発売されるこのカードは“Green Edition”という位置づけで、6pin補助電源が1基のみとなっている。単体でリファレンスの10%程度の省電力化という話だから、システムで400wクラスの電源で使用可能らしい。
スペックはというと、クロックはリファレンスと同じ、グラフィックスコア675MHz、プロセッサ1,350MHz、メモリ1,800MHz(データレート3,600MHz)で、搭載メモリの種別もGDDR5 768MB(192bit)となっている。
カードに搭載されている映像端子はMini HDMIとDVI(2基)。これもリファレンスではありがちなパターンである。
この製品、おそらくはGF104の優良コアを低電圧動作させているシロモノではないかと予測する。
定格でクロックを上げるのではなく、逆に定格より下回る電圧で通常動作させるという手法だろう。リファレンススペックで性能が十分と思われる用途なら、こういう使い方もアリではないかと思える。
しかし。
やはりNVIDIAの製品であるならば、さらなるハイエンドの話を聞きたいものである。
噂で言われているGeForce GTX475なら、現実味はあるのではないかと思うのだが…。
それよりも、また緘口令を敷いてGeForce GTX 5xx系でも仕込んでいるのだろうか?
何の情報も出てこない今のままだと、私もRadeon HD 6xxxに行ってしまいそうで怖いのだが…そろそろ噂でもいいので何か話題を出してもらえないものだろうか?