ポメラというデバイスは実に用途が限定されたものだが、その潔い使い勝手は評価できるものと思っている。
ただ、利便性だけで言えば初代DM10はちょっと悪いように思えるし、DM20くらいになるとかなり便利に使えるだろうとは思うのだが、DM20ほどの機能はいらないからもう少し安くして欲しい…というような要望があっても然るべきかなと思えてくる。
結果として、そうしたDM10の機能拡張版があればそれがヒット商品になる可能性はあるのだが、今回発表されたのは、そうした価格を重視した機能拡張版という立場ではなく、顧客層の購買意欲を刺激する特装版という位置づけだった。
しかもそれがガンダムコンテンツとのコラボ商品というのだから、普段ポメラに興味のない人であってもとりあえず気にはなる…そんなアイテムに化けてしまうと言うところに、ガンダムというコンテンツの凄さがあるように思える。
こんな画面が出てくるポメラ、ガンダム好きなら買う買わないは別にして欲しいと思うこと間違いなしである。
赤を基調とした「シャア・アズナブル モデル」、青を基調とした「ランバ・ラル モデル」、黒を基調とした「ジオン軍モデル」の3タイプが 発表されたのは、DM10をベースに、eneloop対応、SDHC対応、機能面では、1ファイルの最大文字数が28,000文字、メモリサイズが89MB、ファイル検索機能、フォルダ検索機能、ソート機能、QRコード表示機能などを搭載したDM11Gという製品。
なぜ末尾にGがついているかというと、ガンダムとのコラボ商品だからだろう。
だが、このGという末尾、ただついているワケではない。
起動時にファーストガンダム全43話のタイトル画面が順番に表示されるという特徴を持ち、終了時には、モビルスーツや戦艦などの画像が表示されたり、キャラクターの名台詞をあしらった特徴的なワンシーンがモデル毎に表示される。ある意味、ガンダムを知っている人ならば思わず「ニヤリ」的な要素が満載されているのである。
そしてこれは実用的…かどうかは分からないが、ポメラ標準の辞書であるATOKのユーザー辞書には、ガンダムに登場する人物、機体、武器、地名など固有名詞約800語を標準装備しているというのだから、ある意味特化型ポメラと言えるだろう。
しかし…ガルマはもう何年シャアに謀られ続けているんだろう…。
たしか私が仕事でガルマの声優さんとお会いした時は…ガンダム生誕25周年の時だっただろうか?
「また謀られに来ました」
そう言って渋谷のAPUスタジオに入ってきた森 功至氏は実に気さくな人だった。
そんな森さんを知っているからこそ、ガルマの最期の成り行きは何かこう心に響くものがある。
今以て語られ続けるガンダムの名言が収まった特装版ポメラは12月10日より39,900円で発売される。
気になる方はお一つどうぞ。
真のマニアは、赤を基調とした「シャア・アズナブル モデル」、青を基調とした「ランバ・ラル モデル」、黒を基調とした「ジオン軍モデル」の3タイプ、すべてをどうぞwww