iPad2が3月25日に世界展開する。
この事は前々から発表されている事だが、日本の大震災によって、いくつかの部品の供給に不安があるような情報も流れている。
というのも、バッテリーやフラッシュメモリなどの主要部品が日本で作られているらしいからであり、もしそれが本当であるならば、Appleは他から供給可能なように今現在手配しているハズだ。もともと数社から部品は平行して購買しているだろうから、全く作れなくなる、という事はないだろうが、生産予定数に達しないだろう事は容易に想像が付く。
その事を裏付けているかのように、現時点において、米国ですらiPad2の供給量は足りていない。
数百人規模の顧客が小売店に並ぶ光景が見られるにもかかわらず、それらの人々の手に渡りきっていないのである。
このような状況で世界展開を行って大丈夫なのだろうか?
Appleは25日に、オーストラリア、カナダ、デンマーク、ドイツ、イタリア、メキシコ、オランダ、スペインなどでiPad2を発売する。
また4月には香港、韓国、シンガポールなどでも発売する事を既に発表しているが、今列挙しただけでも11ヶ国(香港を1国と数えて、だが)に展開するワケだが、今の供給量でそれだけの国々に展開したとして、いったいどれだけの人たちがiPad2を手にする事が出来るというのか?
日本は既に発売延期が通達されているが、今展開を発表している国々の供給を考えた場合、私が考えるに、最悪、日本での発売開始時期は大きく後退する事になるかもしれない。
正確な販売台数を公開していない状況ではあるが、今の市場から考えると、そうした考えもあながち否定できないものがあるのではないだろうか?
そう考えると、正直言って、今回のAppleの販売戦略は理解しがたいものがある。
Android搭載のタブレットデバイスの出鼻をくじくという意味で、こういったやり方をしたのだろうか?
もしそうだとしたら、入手出来ない人たちの中には、入手しやすい端末に流れる人も出てくるのではないだろうか? そうなればある意味逆効果である。
とりあえず、Appleから販売台数と現時点での供給量が公開されれば、自ずと買える時期は見えてくるが、それがブラックボックスの今は、ただ手に入るようになるまで耐えるか、別デバイスへ流れるしかない。
iPad2購入予定者には、まだしばらく我慢の日々が続くだろう。
私は…金ないから買えないワケだが orz