今日一日、いろいろな事があったので、ネタとして何を選ぼうか随分と悩んだ。
個人的には、元ライブドアの堀江貴文氏の話でもよかったのだが、まぁそれをココで語ったところで反響があるかどうかは別の事なので、それはまた追々書こうかな、と。
なので、本日正式公開となったInternet Explorer 9の事を書くことにする。
今回のInternet Explorer 9(以下IE9)は、残念ながらWindows Vista以降のOSに限定されたアップデートだった。
そもそも画面の表示方式がVista以降は違うものになっている事から、今後はVista以降がデフォルトスタンダードという方向にいよいよ向かっていく、という事なのかもしれない。
私自身、今のタイミングでIE9を導入するかどうか最初は迷った。
というのは、Microsoftの新しいアップデートは飛びついてまで入れる物ではない、という教えが前々職関係者から言われていて、それで助かったケースも多い事を私自身が知っているため、今のタイミングでのIE9導入もためらっていたのである。
しかし、各所での話を聞くとGPUレンダリングのIE9の描画は速い!という話ばかりで、Google chromeより速いとなると見てみたい…という好奇心が勝り、結局導入してしまった。
で、導入して思ったこと。
「うん、前(IE8)よりいいかもしれない」
これは、お世辞でも何でもない、純然たる感想である。
だが、もちろん不都合がないワケじゃない。
しかし、その不都合は世間がまだIE9を全てにおいて受け入れていないから…いや、それは逆か。IE9が全ての環境を受入きれてないからだろう。
私の場合、特に問題なのは、今この記事を書いているまさにBlogの入力部分で発生しており、カレンダーのポップアップを出しても元にもどらないとか、時間のスクロールウィンドウを出したらスクロールバーが出ずに長いリストが画面外にまで延びていたり…と、制御系に問題が出ている所もある。
これはBlog側の問題である可能性もあり、今までのIE7以前の基準で作られたサイトでの現象という事もできる。一応、IE9には互換モードも備わっているという事だが、それも完全ではないという事なのかもしれない。
IE9側でこの問題に対処できていなければならないわけだが…まぁ、Microsoftにそこを求めるのも無理というワケで。
ただ、前評判どおり描画の速さは驚くべきものがある。
IE8の時もそれなりに速いかな…と思った事もあったが、そのすぐ後に出てきたGoogle chromeの速さはそれよりも速かったし、それを鑑みるなら驚くべき速さという表現は違うかもしれない。
しかし今回のIE9はGoogle chromeと比較しても速い感じがする。
感じがする…程度なのか? と思われるかもしれないが、それほどまでに今のブラウザは高速化しているという意味でもあり、その中でもIE9は速く感じるという事は相当に速いという事になる。
さすがにGPUを利用したレンダリング描画、という事か。
噂ではIE10はもっと速いらしいが、とりあえずはIE9で利用する上で問題がでないような状態に持って行ってもらいたい所である。
もともと、Webの世界がこんなに混沌とした状態になったのはInternet Explorerが世界標準からズレていた事に起因している。
今、そのズレを元に戻そうとしているのは分かるが、今まで構築されてきたものを切り捨てる事ができない以上、今のブラウザが過去の資産を利用できるようにしていくしかない。
そのための方策をIE9は持たなければならないワケであり、それを今は一つずつ実装していって欲しいと思っている。
とまぁ、今の段階でIE9を導入する事は、ある意味人によって様々な結論をもたらす。
今までの使い方で不満がなければ今すぐアップデートする必要はないかもしれない。
どのみち、しばらくすればWindows Updateで自動更新となる時が来るわけで、その頃には今よりも問題点は解消されているハズである。
私は興味本位でUpdateしたが、そうでもない限り急ぐ必要はないだろう。
それにしても最近は何もかもがGPUだな。
まぁ、今までGPUが有効利用されていなかったという事かもしれないが、これから先、IEに限らず、他のブラウザでも同じ方向に向かっていく流れになるだろう。
まだまだブラウザ戦争は終わりそうにない。