先日から不調だった私のPCだが、1日後に起動、その際にビデオドライバ(NVIDIAのGeForce5xxのWindows7 64bit用270.16)を再インストール、そして起動しなかったウィルスバスター2011を再インストールした後は問題なく動作している。
ビデオカードのビデオメモリが熱損耗したか、もしくはGPUそのものが熱損耗したのかとも思ったくらい、ビデオドライバのリロードが続いたし、PCそのものの再起動が繰り返しあったのだが、今は何ともない状態で連続稼働している。
先に言っておくと、実はこの上記2点だけ行ったわけではない。
Windows7は復元ポイントに戻すのが簡単で、しかもその復元ポイントは自動で複数記録しているため、私はとりあえず3日ほど前の復元ポイントに戻した事を追記しておく。
その時外されたのがJWordの最新アップデータと、フリーソフトのFree HDD LEDというアプリケーション。JWordは言わなくても分かると思うが、このFree HDD LEDというアプリケーションは、HDDのアクセスを画面上でLED風に表示できるもの。書き込みは赤く光り、読み込みは青く光るというもので、1台のPCにHDDを5基接続している私からすると、個別にアクセス状況が分かるこのアプリは都合が良かったのである。
この2つのデータが除外されたワケだが、ひょっとしたらそれらがウィルスバスターやビデオドライバーに何かしら作用した可能性は否定できないため、復帰後は両方とも導入していない。
何となくだが、可能性としてはFree HDD LEDがその表示更新するタイミングでビデオドライバと何かしらの干渉を引き起こしたのかもしれない…と思っている。ま、確証はないし、Free HDD LEDというアプリケーションそのものは、良く出来たものだと思うので、導入してみたい人は入れてみるのも良いと思う。
このように、何かと何かの組み合わせで容易に不安定に陥るWindowsの最新版である、Windows8(多分まだ仮称)のデモが台湾で行われているCOMPUTEX 2011で公開された。
Windows8は以前より話題のOSだった。何しろMicrosoftがx86コア以外に大々的にARMコア対応を謳ったからだ。これは事実上Microsoftがx86コア以外のプラットフォームに展開しているデバイスをターゲットにしたという事に他ならない。
具体的にはスマートフォンだったり、iPadのようなタブレットデバイスがそれに当たると言えるが、Windows8はまさしくそうしたデバイスをターゲットにしていると言える事が今回公開されたデモで実証された形となった。
タッチパネル風のユーザーインターフェース(以下UI)をタイルUIなどと呼ぶ事が多いが、Windows8ではこのタイルUIと従来のUIの双方を持っているという。
タイルUIで動作するアプリは“Tailored”(仕立てられた)アプリ”と呼ばれ、HTML5、JavaScript、CSSで開発するアプリになる。これらはフルスクリーンで動作するが、どれも最初からマルチタスクで動作する事が可能で、複数のアプリが起動しても、それらを同時に表示させられるような工夫がなされている。タイルUIを持つOSとしては後発なだけに、先人であるiOSやAndroidよりも先進的な仕組みが取り入れられている。
Windows8の詳細などは専門のサイトに任せるとして、私が感じたことをちょっと書いておきたい。
冒頭にも書いたが、Windows7ですら今回ワケが分からない不安定を招いたワケだが、タブレットデバイスなどに搭載されたWindows8、しかも動作コアがARMとかで、果たして何の問題もなく動かす事が可能なものなのだろうか?
iOSやAndroidでもフリーズという事は起きうるが、ことWindowsに関しては今まで何度もトラブルに出会っている関係で、どうも信頼が置けない。
前にWindows CEを使っていた時も何度かフリーズに出会った事があるが、その致命的な度合いはiOSと比較すると遙かに深刻だったように思う。
ま、時として次のWindows8が同じように不安定とは限らないが、今までが今までである以上、どうもそこに信用を置く事が私的には難しい。
私の知人のある開発者が「そもそもアップデータを必要とする不完全なソフトウェアを売り始めたのは、他ならぬMicrosoftだ」と言っていた事がある。ソフトウェアの規模が大きくなってくると、最初から完全なものを提供するのは難しいかもしれないが、ネットで修正データが簡単に手に入る今、確かに修正するのは簡単になったかもしれないが、それだけ安定的なソフトが最初から用意される事が少なくなりつつあるのも、また事実ではないかと思う。
Windows8が、最初から不安定だと決めつけるのは良くないかもしれないが、Microsoftの過去を考えると、それを完全否定できる人がどれだけいるのか気になる所である。
とりあえずWindows8はまだ先の話。
このようなタッチパネルでの動作を前提としたインターフェースが用意されている事を考えると、先月このBlogで紹介したEIZOのカラー液晶タブレットモニターが活躍する時代がやってくるかもしれない。
インターフェースは多ければ多いほどよい。それも多岐にわたり個人の要望に合わせられるぐらいに。タッチパネルは、おそらく一般の人にもっとも利用されるかもしれないインターフェースなだけに、この部分には大いに期待したいところである。
それにしても…先日のあの不振な挙動は一体なんだったのか? と思えるほど、今も安定している。この分だと、本日解禁のNVIDIAの最新ドライバの275.33(WHQL)を入れても問題ないかな?
というわけで、また人柱になろうと思う(爆)