初代PlayStation、というか、後発製品にPS oneというPlayStationの小型筐体版が発売された際、そのPS oneにセットできる液晶モニターというのがあった。
要するに、電源さえあればPlayStationとして遊べるというコンセプトのものだが、その時の液晶モニターはSony純正というものだった。
PlayStation2の時には、Sony純正というものはなかったと思うが、それでも社外製で同じようなコンセプトの製品があったように思う。
要するに昔から本体に直接取り付けるモニターというのは一定の需要があるようで、そうした製品がサードパーティから発売されてきている。
だが、ご存じの通りPS3はフルHDの解像度をサポートするため、それに合わせた小型液晶モニターがなかなか出てこない。PS2はせいぜいがDVD品質の解像度であるから、製品化する事がそんなに難しくなかったかもしれないが、PS3ともなれば最低でもHD画質の解像度を持ったものをモニターとしないと、PS3の良さを吸収する事ができない。
なのでPS3が発売された当初は、なかなかPS3専用のモニターというのは商品化する事そのものが難しかった。
ところがここにきて液晶パネルの低価格化&高解像度化が進み、とうとうPS3にもそうしたモニターとなる商品が発売された。
メーカーはHORIで、その価格は26,040円(税込)。
これを高いととるか安いと取るかは人それぞれだ。
公式サイトで仕様を確認してみたところ、残念ながらフルHD解像度ではなかった(当たり前かw)。それでも1366×768ドットの解像度を持ち、720Pの映像出力が可能というから、それなりに高性能なパネルという事になる。
製品紹介動画を見てもらえれば分かる通り、結構考えられた製品とは思う。
問題は…ココまでやってPS3一体型モニターを使うのと、時間を作って自宅の液晶テレビでPS3をプレイするのとではどっちが魅力的か? という事だ。
ま、この辺りは個人の好みというところか。
ただ、マルチAV端子で接続できるモニターという意味では便利な製品である事だけは間違いない。Sony製品との親和性は高いと言えるだろう。
ちょっと残念なのは、この製品は新型PS3に合わせた作りになっているという事。
私は前の40GBモデルであるため、この手の製品が出ても新型しかサポートしていなければ対象外という事になってしまう。
その辺りはちょっと残念な感じである。
何はともあれ、家の液晶モニターに接続するとPS3が好きな時に遊べないという人や、この手のデバイスが好きだという人は要チェックとなる製品ではないかと思う。