以前、iPad3もしくは解像度のみを引き上げたiPad2 Plusという製品が出るかもしれないとこのBlogにも記事にした事がある。
これは“iOS5のSDKキットの中に2048×1536ドットの画像が見つかった事”がその理由だったが、どうやらこの解像度の液晶パネルを調達していたのは事実だったようで、その上で2,048×1,536ドットの解像度を持つ9.7インチディスプレイの歩留まりが非常に悪く、想定していた供給量を確保できなかった為に、今回の新型iPad発売をキャンセルした、という話が浮上した。
つまりこれが事実だと、今発売されなくとも次のiPad3もしくはiPad2 Plusでは2,048×1,536ドットの解像度を持つ9.7インチディスプレイを搭載したモデルになる可能性が非常に高い事になる。
ただ、この2,048×1,536ドットの解像度を持つ9.7インチ液晶パネルの問題が歩留まりや生産量だけには留まらないような話もある。
デジカメでもそうなのだが、CCDやCMOSの解像度(素子数)が上がれば上がるほど、1素子に必要な光量は増えていくわけで、結果から光量を確保できるようにしなければならなくなる。
また今回の液晶パネルでは、高解像度にしてしまうとバックライトがエッジライトという側面照射方式では光が行き届かないという問題もあると噂もあるため、iPad2以上の薄さを想定しているAppleからすれば、技術的には解決していくのはまだまだ難しい事なのではないかと思われる。
どちらにしても、この秋に発売される事もなく、また冬を越えた時期にもっと詳細な情報が出てくるのではないかと思われる。
次期iPadは今はおあずけ。新情報が出てきたときにもっと楽しくなるような技術をもって現れる事を期待したい。