今日、Windows7 Mania主催のイベント“Windows7節電塾”がアキバの秋葉原カフェソラーレで開催された。
言葉の通り、Windows7の節電PCの構築方法を紹介したり、ユーザーから募集した節電PCを紹介したりするイベントで、ワットあたりの性能などを比較し、優秀なPCを表彰したりする内容。
たしかに今年の日本は未曾有の節電ブーム…というか、節電せざるを得ない状況にあり、ハイパワーを追い求める自作PCユーザーはどこか節電とは縁遠い存在となったが、同じ自作PCの世界でも省電力PCを作る人々からすれば、こんな時こそその技術の見せ所なワケで、このイベントはまさにそうした省電力PCをどうやって実現するかを披露する場である。
Ustreamで生放送していたのをちょっと見たが、Atomを使って稼働時に9wというとんでもないPCが出てきた時には、何をどうするとこうなるのか? と目を疑ったりもした。…疑うまでもなく事実なワケだが。
そんな私は実のところ節電PCとは全く無縁な構成。ハイパワーを追い求めた仕様というわけではないが、そもそも節電を意識した構成にしていない為、今のワットパフォーマンスを狙ったPCからすれば、随分と無駄の多いPCだろう事は予測できる。
ま、それ以前の話として、私はCore iシリーズにすら移行していないし、Sandy Bridgeに移行すれば自ずと今よりはずっと節電PCになるのだろうが、今の所その予算が出る状況ではない。
ただ、全く次のPCを想定していないワケではない。Sandy Bridgeの次、Ivy Bridgeを狙うのも手だし、今はまだ姿を完全に現していない次期AMDコアのBulldozerを狙うという手もある。今は予算がないため、プランだけ考える程度に留まっているが、性能的にも節電的にもある一定の次期PCは考えておかねばならない。
その新PCを考える上で私が一番頭を抱えるのが…実はケースだったりする。
ケースは直接デザインに関わる部分でありながら、熱処理や拡張性などあらゆる部分に影響を与える。それだけに自分が納得がいくケースを見つけられるかが一つのポイント…と考えるのは私だけだろうか?
そんな私的悩む事の多いケースの中でも人気ケースの一つ、AntecのSOLOが今回新しくリニューアルした。
※(画像はAKIBA PC Hot Lineより)
今回のリニューアルでSOLOはSOLO IIとなった。
具体的な変更点は、5インチオープンベイを2基に絞っている事、USB 3.0ポートが装備された事、内部ドライブベイ数が5インチオープン×2、3.5インチシャドウ×3となり、前バージョンよりベイが少なくなった一方で内部の拡張カードスペースが拡張、ロングサイズのビデオカードなども収納可能となった事である。
この変更点はある意味正しい変更かなと思っている。
今の時代、5インチベイに入れるデバイスなど光学ドライブ一つだろうし、残る一つにはリムーバブルHDDケースなどを入れるか、もしくはファンコントローラーを取り付けるかぐらいの使い方しかしない事が多い。
逆にビデオカードなどは徐々に肥大化し、今ではロングサイズカードなど珍しくもなくなってしまった。そういう意味ではこの変更点は妥当なものだと私は考える。
ドライブベイはリムーバブル式で、オープンベイ、シャドウベイともフロントからドライブ機器の着脱が可能。この辺りは前パージョンと同じである。またシャドウベイには、防振ベルトやシリコングロメットも装備されている辺りも同じだ。
ケースファンはリアに120mmサイズを1基装備しているが、このファンは四隅に振動などを抑えるダンパーを備えた“TrueQuiet 120”が採用されている。こうした静音性などを考えているケースは最近は多くなったとは言え、徹底している辺りはさすがAntec製といった所だろうか。
このSOLO II、実に良いケースなのだが、私的にはあともう一つクリアしてほしかった問題がある。それが電源の位置だ。電源をケース下部に搭載できるものだったなら…と思う人は少なくないのではないだろうか?
電源は重量のある部品だから、バランス的にも下部が良いし、熱源を切り分ける意味でも下部にある方が良いと私は思っている。
もしこのSOLO IIが下部電源搭載型ケースだったなら、今よりさらにベストセラーになるのではないかと思う。
うーん、実に残念である。
ま、私のようなこだわりがなければ、このSOLO IIはオススメケースの一つである。
価格はちょっと高いかもしれないが、高級アルミケースから比べれば安いし、それでいてメンテナンス性はかなり高い。
今はカラーが黒しかないが、多分しばらくするとカラーバリエーションが出てくる可能性もある(Antec製ケースはそういう流れが多い)。
そろそろ新PCを…と考えている人には検討する余地のあるケースだと思う。