22日付けの日経WebにiPhone5がauから発売される、という情報が掲載されたようだ。
今まで日本国内のiPhoneはSoftBank専売だったところに、auからの発売という従来とは異なる販社からの発売は、要するに今までのAppleのやり方とは異なる手法を採ってきた新戦略がAppleには必要不可欠となったという事だと思う。
実際、今までは一国一回線事業者という割り当てだったが、米国でAT&Tだけだった販売がiPhone4から2社販売となり、一国一回線事業者という縛りは崩れてしまっている。
この流れは、iPhoneの売れ行きが従来と違って鈍ってきている為とも言われている。Androidの猛追とiPhoneそのものが行き渡ってきたという理由がその鈍さを生み出しているのだろうが、Appleも方針を変えざるを得なくなった背景があると思われる。
で、日本もSoftBankが専売だったが、同じように売れ行きが鈍化してしまっていると言われている。これは別にSoftBankだけに問題があるわけでなく、SoftBankは堅実にKDDI(au)の加入者数を追い越す勢いで売り続けているのだが「SoftBankだからiPhoneを買わない」層が確実にいて、その層の厚みが売れ行きを鈍化させている所がある。
この「SoftBankだからiPhoneを買わない」層は何故SoftBankだから買わないのか?
理由はいくつかある。一つは回線が貧弱だからというもので、人口密集地域以外ではまともに通信できないという問題がある。これを嫌ってのものである。
もう一つは、テザリングを使用不可にしている為、というのもある。iPhone4は本体機能としてテザリングを搭載しているが、SoftBankで販売している端末はこの機能を意図的に使用不可にしている。これはただでさえ貧弱な回線を切迫させない為の施策の一つだろう事はわかるが、便利な機能を使用不可にしている事を嫌う消費者が多いのもまた事実である。
そしてもう一つの理由が、純粋にSoftBankが嫌いだからというもの。これは個人の理由なのでどうしようもない。
この3つの理由が「SoftBankだからiPhoneを買わない」層を形成していると思われる(勝手に私が思っているだけだが)。
そうした買わない層を得るためには、SoftBank以外が回線事業者となる必要があるのだが、既にb-mobileがSIMフリー端末でサービスを開始している事がこれらの問題を解決できる方法にならないのか?
なるようでならないらしい。詳しくは分からないが、iPhoneの回線事業者となる場合、Appleからいろいろな条件を付けられる事が多く、今のb-mobileの場合はその条件に収まっているとは考えにくい所がある。それ故、b-mobileにはAppleからの端末供給が行われていない、と考えられる。
そのAppleからの条件というのが、販売台数のノルマと回線料金の設定問題。
販売台数のノルマに関しては詳細は不明だが、SoftBankのiPhoneに対する料金設定は、他端末の設定と比べてもかなり安い料金設定になっている。事実上端末料金ゼロというプランがあるのも、この回線料金条件によるものと考えられる。
これらの諸問題を含めてauがiPhone5を販売するという事に、本当にメリットがあるのだろうか?
auがiPhone5を欲する理由は、回線契約数でSoftBankに猛追を受けている現状を打破するためには、決定的に売れる端末が必要不可欠だからである。
だが、同時にiPhone5を販売するとauが持つ回線を切迫する事は間違いがない。ただでさえ、今のAndroid端末でも通信帯域を多く取っている所に、iPhone5を持ってくれば、ユーザー数は増えるものの、同時に回線を今以上に圧迫する事は間違いのない話。通信エリアがSoftBankより広い事は魅力ではあるものの、回線が圧迫されて使えない、という事実が出来てしまうと、SoftBankとあまり変わりがない事になってしまう。
実際、まだauがiPhone5を販売するかどうかは正式にコメントされていないためハッキリとはわからない。
ただ、auがiPhone5を販売する事でau自身が自らの首を絞めてしまう可能性もあれば、もし本当だったらSoftBankも重大な戦略展開を余儀なくされてしまう事になる。
私は現時点ではSoftBank端末を持っているワケだが、SoftBankが2つauに対して有利な点は、現時点でiPhoneを販売しているという事実とその価格設定がまだ他よりも安くできている事でユーザーをつなぎ止められている、という事だ。
もしauでの販売が確定した時、SoftBankが従来のユーザーをつなぎ止められるかどうかの一つの施策として私が提案したいのは、テザリング機能の解放である。
おそらくauがiPhone5を販売しても、テザリングを有効化してくるかはまだわからない。これが回線を圧迫する事が容易に想像できるためだ。もともとSoftBankは3G回線に不安があるため、現在はWi-Fiを中心に通信エリアを拡大しているのだから、ここでテザリング機能を解放する事ができれば一つの魅力となる。
もう一つ、ユーザーをつなぎ止める方法は、料金体系にもっとライトユーザー向けに適したプランを用意すること。現在でも実は用意されているのだが、その料金を安くできる設定が使用パケットが52,500パケット未満だった場合であり、これはデータ量として約6.4MB未満という事になる。スマートフォンで6.4MBは多分位置情報などの通信だけで到達してしまうデータ量ではないかと思う。これではライトユーザー向け以前の問題であり、iPhoneをタダの電話として使用するレベルの話である。せめて200MBクラスの上限パケットに出来れば、ユーザーは離れないのではないかと思われる。
個人的にはSoftBankの料金体系に不満はない。他から比べて圧倒的に安い事実は変わらないし、ヘビーに使っても定額である事を考えれば満足しているレベルである。
私が一番不満なのはテザリングができない事。いつも利用する機能ではないが、ここ一番という時に役立つ機能だけに、使えない事実が魅力を落としてしまっている。
これを使用可能にするだけでもユーザーはある程度はつなぎ止められると思うのだが…
ま、こればっかりは人それぞれの考え方であるため、何とも言えない所とは思う。
auでiPhone5が発売されるかどうかはまだ分からない。
だが、この情報が非常に有力な情報であるとする話も聞く。
auにとってそれが朗報となるのか、それとも凶報となるのかはわからないが、事実とすればauもそれなりの覚悟をもって参入という事になる。
SoftBankの偉い人、ぜひテザリング機能ONで差を付けて下され。auがテザリングONの状態で販売してきたなら、それこそ致命的な話であり、ユーザー離れを加速させる事になってしまうため、ぜひ検討いただきたい。
偉い人、宜しくお願いいたしますm(_ _)m
嫌いな人そのいち~w
私の場合は、アンテナが自宅でほぼたたないのと、純粋に嫌いの両方ですな。
とりあえず、複数回線業者からでるのは、競争がおきるので賛成です。
docomoでも出てくれれば、iPod Touchを持たなくて良くなるので嬉しいんですが、Androidがあるからイラン的な発言しちゃてるからだめでしょうなぁ。
個人的には、Androidはまだまだ不安定で好きになれないところもあるし、操作巻も悪い。
docomoでiPhone出してくれんかのー
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docomoはi-modeを徹底継続するつもりなので、可能性はかなり低いでしょうね。
iOS上でi-modeの全機能が動作するなら可能性はあるでしょうが、根本の部分で違いがあるのでOSにテコ入れしやすいAndroid OSは使ってもiOSは使わないでしょう。
私は今回のau参入によってSoftBankのテザリング解放が起きてくれればと思っています。
…無理だろうけど orz
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