恐らく、今日のBlog記事としてスティーブ・ジョブズが逝去した事を書く人は星の数ほどになるのではないかと思う。
そしてその星の中でも、私が最も巨大な星“巨星”と思っていたのがスティーブ・ジョブズである。
彼の事の詳しい事は、Wikipediaの彼のページで調べてもらいたいが、20世紀から21世紀にかけて、これほどまでに偉大な大発明家はいなかったのではないか? とさえ思う。
しかし、私は彼は大発明家というよりは大政治家であり大経営者ではないかと思ったりもしている。彼が関与した会社での彼の立ち居ぶるまいなどを知れば、発明家というよりは政治家や経営者という方が似つかわしいように思えてくる人は、多分私だけではないのではないかと思う。
私は実のところ熱烈なMac evangelist(マックエヴァンジェリスト:Mac伝道師)であった。Macintoshのそのシンプルな使い心地など、今までに見たパソコンとは全く違う概念に囲まれたMacintoshは、私の目に鮮烈に写った。
それまでの私は、PC-8801mkIISR(NEC)、X68000 Expert(SHARP)、PC-9801RX2(NEC)、PC-386(Epson)、FM-TOWNS II MX(富士通)と使い続け、その後PC/AT互換機に進まずにPowerMacintosh 9500に進んだ。Macintoshに入るのが遅かったのは、Macintoshがあこがれの機種だったが非常に高価だったからだ。
だが、このPowerMacintoshを使い始めた時、私は今までのPC概念を大きく覆されるショックを受けた。使いやすい事やビジュアルが洗練されていた事は、やはりこのスティーブ・ジョブズの創造力なくして語れないのではないかと思う。
私は今でこそMacを使っていないが、今ほとんどの人が使っているWindowsというOSのイメージは、Macintoshから来ていると思っている。マウスオペレーティングやGUIはまさしくその通りではないかと思う。もちろんそれだけではないが、私が以前にMacintoshで受けたショックを含め、この巨星スティーブ・ジョブズが居なければ、今の私(私の考え方)はあり得ないのではないかと思う。
この巨星が墜ちた今、今後のAppleがどう変化していくのか?
ある人はスティーブ・ジョブズのアイディアノートらしきものがあるだろうからしばらくは大丈夫という。しかしある人はたちどころに先進性を失っていく、と言っている。
そのどちらもが信じられる話と思えるだけに、今後のAppleは全く予想ができない。
おそらく大きく株価を落とす事になるだろうAppleだが、世界最大の企業となったAppleがこの先どう進んで行くのか、興味のあるところである。
今まで夢をありがとう、スティーブン・ポール・ジョブズ。
貴方の波乱に満ちた人生は、私に大きな影響を与えてくれた。
今の私があるのは貴方のおかげである。
心から感謝し、そして冥福を祈りたい。