まぁ極めるとかそこまで意気込まなくてもいいんだが、PCオーディオに興味のある人ならぜひ一度は読んでもらいたいのがこの一冊。
PCオーディオを高音質化する事にこだわり続けている島幸太郎氏が、同人誌で発売していた同名著書が、impressより一般書籍化された。
この本は、デジタルサウンドとなった昨今の音楽が主としてPCで再生されるシーンが多くなったことから、そのPCで再生される音楽を如何にして高音質化するか? という事に拘り抜いた一冊である。
私も金はかけられないが、そこそこ良い音で聞いてやろうという思いがあって、Dr.DAC2というDACを入れてみたり、ヘッドフォンにSHUREの高級モニターヘッドフォンを使ってみたりといろいろ手を入れているつもりだが、音はもっと根底の部分で変える事が出来る。
しかし、私も知識的には中途半端な所があり、実際にその根底の部分を触ろうにも、どこをどうしていいのかが分からない。
恐らく、私のような状況にある人も多いのではないかと思う。
そういう人にこそ、このPCオーディオガイドブックは役に立つ。
ましてデジタルサウンドだから高音質とはよく言うが、そもそもデジタルだと何が高音質なのかが分からない人や、アナログとの違いとは何なのか? なんて事もこの一冊で知ることが出来る。
基本的な事を知れば、その先が見えてくる。この本はそうした所もカバーできる良書である。
PCオーディオに興味のある人ならぜひ読んで戴きたい。
なんでこんな本が同人誌にしかなかったのかが不思議でならない一冊。ようやくの一般書籍化である。ぜひこの機会に読んでみる事をオススメしたい。
2011/10/22 • no comments