別に爆弾テロの話ではない。
米陸軍が核兵器に替わる抑止力としてオバマ政権下で提唱された“Conventional Prompt Global Strike(通常即応型地球規模攻撃兵器。略してCPGS)構想”において生み出された“ADVANCED HPYERSONIC WEAPON (先進型極超音速兵器。略してAHW)”の実験に成功した。
このAHW、簡単に説明するとものすごい速さ(極超音速)で飛行して地球上の目標へ到達、攻撃するというものの事を言う。ちなみに極超音速というのは、音速(マッハ。約1,200km/h)の約5倍の速度である6,000km/hに達する速度の事を言う。
一般的なICBMとの違いは、大気圏外には届かない比較的なだらかな弾道をとる事と、最終的には帰投する事、そして積載されるのは(少なくとも今のところは)非核爆弾である事である。
ま、こんなものに核弾頭など搭載しようものなら、抑止力どころかただの脅威でしかない。
この米陸軍のAHW開発に携わっているのは国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、通称DARPA)で、DARPAは過去にもレーザーホーミング弾や軍用テレパシー、軍用四脚ロボなどを研究開発を発表した、ある意味とても愉快で多種多様な開発をしている組織だが、そのDARPAがAHWを成功させた事は多少の驚きがあるかもしれない。しかし、この成功は偶然でも奇跡でもない。
というのは、このAHWの前に極超音速試験飛翔体 Falcon HTV-2の実験を2度ほど失敗しているのである。
上記画像はその極超音速試験飛翔体のHTV-2であるが、その飛翔速度はなんとマッハ20というから、たとえ2度失敗したとはいえ、今回のAHWがマッハ5であるなら、成功が不思議というわけではないのである。
どちらにしても、痛みを理解できない一方的な武力がまた一つ生まれる土壌が出来た、という事に違いない。
今回の実験は、ハワイ州から発射されたAHWが極超音速で太平洋上の上層大気を滑空、その後南西に約4,000km離れたマーシャル諸島のクェゼリン環礁の標的に命中した、という結果のもの。米国防総省(ペンタゴン)は最高速度を公表していないが、極超音速はマッハ5以上を指すわけで、少なくとも6,000km/hは出ていると推測される。
実験の目的については「空気力学、ナビゲーション、誘導、制御、耐熱技術」のデータ収集という事らしいが…ま、その内容も含んでは居るだろうが、軍事実験である事に違いはないだろう。
CPGS構想の中の「即応型地球規模攻撃(Prompt Global Strike)プログラム」の一環として行われたAHW実験だが、ペンタゴンは地球規模攻撃プログラムに2億3,990万ドル(日本円に換算して約180億円)を投じているが、このAHW計画にはその内から6,900万ドル(日本円にして約58億円)を予算計上しているという。
…今、世界的に経済不振に陥っている米国のどこにこれだけの予算があるのか、非常に疑問ではあるが、核兵器という悪しき抑止力の次なるものを開発している事そのものの方が疑問といえば疑問である。
ただ、こういう“力に対して力で対抗する”という意識を語り始めると、平和を維持するために力が必要か?不要か? という別の論争を呼ぶため、ココでは敢えてそれを言わない。
ただ…このまま行くと、本当にDARPAは“メタルギア”を作りそうで…(ぉぃw)
だって、四脚ロボを研究していたワケだし、その研究から二脚歩行ロボを制作、それに今回のAHWを搭載すれば、メタルギアと同じようなものができるのでは、と(-_-;)
もしそんな動きが出てきたら、リアルスネークに登場していただくしかないわけで(爆)
…スネークがいないなら、日本はそれに対抗して雷電つくるしかっ!(ぇ
AFPBB News
極超音速兵器「AHW」の試験飛行に成功、米国防総省
http://j.mp/tyYG1n
米軍のクイックデリバリーサービスですかw
抑止力の抑止力の抑止力の…と、延々と続くんでしょうね、コレ。
ダブルスタンダードのアメリカらしいと言えばらしいけど。
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そんな米国を尻目に
ビッグボスを中心としたフォックスハウンドが
シャドーモセス島で立ち上がるのだよ(爆)
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