iPad3が3月に登場するかもしれない。
この噂の出所が何処なのかは知らないが、ネットのかなり広い部分でそうささやかれている。
そもそも2月頃という話もあった訳で、そう考えれば3月登場は十分信憑性の高い話と言えるかもしれない。
今の所iPad3は、ディスプレイの高解像度化(2048×1536?)、処理速度の高速化(クアッドコア)、通信規格「LTE」に対応すると言われている。
液晶パネルの調達でかなり難航していた…という噂もあったため、いよいよ発売にこぎ着けるとなれば高解像度化ディスプレイは搭載してくるんじゃないだろうか、と私も思うのだが、ここにきて“iPad3はiPad2とほとんど変わりなく、2をお持ちの方であれば購入する必要がないかもしれない”という話が浮上してきている。
Apple製品に関する情報を伝える海外サイト“iLounge”に掲載された情報によると、同サイトは1月10から3日間、米ネバダ州ラスベガスで開催されている世界最大級の家電製品トレードショー“CES 2012”に参加して、その舞台裏で秘密裏にiPad3に触れたと主張している。
それによると、全体の厚みは約1mm厚くなり、表示が鮮明になった(Retina displayか?)ぐらいで、Dockコネクタの位置やボタン、スピーカーの位置などは全くと言っていいほどiPad2と酷似しているという。
もちろん、中のプロセッサがデュアルコアからクァッドコアになっている可能性もあるため、まるっきり同じという事はないだろうが、かなりiPad2に近い事から、iPad3というよりはiPad2S、もしくはiPad2 HDというような位置づけかもしれない。
そういえば、半年くらい前だっただろうか、iPad3の前にiPad2 Plusなる製品が登場する…なんて噂もあった。
この噂、よくよく考えると先日の話と微妙にクロスしてくる。
DigiTimesが報じた噂は「iPad 3を3月に発売し、キラーアプリケーションを搭載したiPad 4を10月に発売するようだ」とするものだった。
この話と合わせて考えると、3月に発売する製品がiPad2 HD(Plus?)で、キラーアプリケーションを搭載したハード及びソフトを一新した新型iPad3を10月に発売する…という事が考えられる。
そもそも、メジャーアップデートとなる場合、何かしら強力な機能強化が行われる可能性が高い。であれば、iPhone4SではないがiPad2もマイナーアップデートでiPad2Sのような製品を先行し、その後に本命のiPad3が来るという話の方が真実味が感じられる。
3月に発売されるiPadに過剰な期待はしない方が良いとiLoungeの編集長は言うが、もし3月発売の新型iPadがiPhone4Sのような製品なら、ジョブズ元CEOが逝去してからAppleが発売する製品は、どれもメジャーアップデートクラスの製品ではない事になる。
ジョブズがいなくなったAppleは、1年も経たずして革新的な製品を世に出せなくなっているという事なのか?
もしそうなら、韓国勢が勢いづくのも分かる話だ。このままだとGalaxy系がiPhoneやiPadを駆逐するのも時間の問題と言われても仕方のない事である。
逆を言えば、ジョブズという存在の大きさを再認識する話でもある。
偉人はかくも偉人だった…Apple側はそう言われたくないかもしれないが、世に出す製品が付け焼き刃的なものばかりになると、そう言われても仕方のない話である。
日本のSonyもそういう時期があった。…というか、今もそうかもしれないが。
Appleもまた、そういう企業になっていくのだろうか?
個人的にはiPad2 HDの登場は期待していない。
できるなら、iPad3とちゃんと呼べるものを3月に発売してほしいものである。