本日エルピーダメモリが会社更生手続きの開始を申し立てたことを明らかにした。
申立は受理され、東京地方裁判所より弁済禁止などの保全処分命令、強制執行などに係わる包括的禁止命令、および監督命令兼調査命令が発令された。負債額は4,480億3,300万円というから、実に大きなものと言える。
日本では唯一のDRAM専業メーカーとして君臨していたエルピーダだが、並ならぬ世界情勢に耐えることができなかった、という事だろう。
エルピーダは2006~2007年にかけて大型設備投資による製造能力増強を行なった。その結果、供給が需要を大幅に上回り、DRAMの価格が急落。その後世界の経済環境悪化などにより、さらにDRAM価格は下落しつづけ、2009年期決算では大幅な業績悪化という事態になった。
それでも今までやってこれたのは、世界トップクラスのDRAMの開発および設計技術を有していたからであり、その事を評価された事により、2009年に経済産業省より“産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別処置法”に基づく事業再構築計画の認定を受けたからである。
しかし、その認定を受けたにもかかわらず、結局耐えきる事ができずにこのような処置となってしまった。
確かに今のPC業界は、その販売台数の落ち込みなども含め、厳しい状況が続いている。
秋葉原のパーツショップのクレバリーにしても、店舗縮小を余儀なくされている。全体的にみれば今までと同規模を維持する事は困難な状況になってきたというのは、製造元のみならず小売店も同じと言える。
そんな中、PC業界の起死回生を狙っているのか? あるいはどういった意図があるのか? 全く予想できないアイテムが市場投入される。
…クリィミーマミの痛ノートPCって… orz
製造元はフェイスやTWO-TOP、パソコン工房などのショップを持つユニットコムで、発売元はスタジオぴえろからライセンスを受けたデジクラフト社となる。
数少なくなりつつあるパーツショップを運用する会社だが、それらの店舗で売るにしても、この作品をあえて選んだ理由が分からない。
…今年、なんか記念年だったっけか?
今までも数々の痛PCが発売されてきた。
だが、それらはどれも今のトレンドを反映したものである。
そうした時事性が後押ししたのか、一部タイトルでは即時完売なんてものもあった。
だが、そういう特例は一部であるはずで、まして時代も相当変わってしまった今の時代に、過去タイトル、それもスタジオぴえろ制作の魔法少女シリーズ1作目のアニメを持ってくるというのは、どういう意図があっての事なのだろうか?
売れないとは言わない。だが、バカ売れするとも思えない。
コアなファンはひょっとしたら買うかもしれない。だが、世間は世界情勢と日本経済の余波で誰もがバブリーな生活など出来はしない世の中になった。それでもこの作品の痛ノートPCは売れるというのだろうか?
私はこのタイトルを選んだ意図も知りたいが、それ以上にどれだけ売れるのかが知りたい。
まぁ…欲しい人には欲しいものに違いないハズで、そういう人はぜひコチラから予約してみるのもよいだろう。
クリィミーマミ ノートPC 通販ページ
http://www.digi-tsuhan.jp/shop/creamy-mami_pc/
ま、このタイトルも結局はおっきいお兄ちゃんたちに評価された作品って意味では、痛ノートPCにする事そのものが間違っていないとは思うが…。
個人的には理解できん(爆)
もしこれがバカ売れしたとして…エルピーダが会社更生と考えれば、今の産業構造そのものを萌え化するしか生き残る道がなくなるような気がしてきて怖い。
“萌え”によって支えられる日本経済…イヤすぎる orz
ネットブックを買って颯爽と街を闊歩したいw
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まじかぁ~工エエェ(・Д・)ェエエ工
私は遠慮するぜw
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