YAMAHAがまたしても面白いものを企画しているようだ。
YAMAHAといえば楽器総合メーカーだが、ここ数年でもっとも知名度を上げた製品はやはりVOCALOIDではないかと思う。
いわゆる有名になったVOCALOIDは、VOCALOIDというソフト本体の事ではなく、そのVOCALOID上で動作している音声データである所のキャラクター達なのだが、VOCALOID2まではエンジン+エディタ+声質データで提供されていたのだから、そのような誤解があっても然るべきである。
ところがVOCALOID3からはエンジン+エディタが単体で発売され、それに声質データが別で用意されるようになり、いよいよもってYAMAHAが本腰になったか? というような動きを見せ始めた。
いわゆる、キャラクターがVOCALOIDを押し上げるのではなく、VOCALOIDが独り立ちする…みたいな感じだろうか。
そして今回、そのVOCALOIDがまた一つ新しい方向性を見せたと言えるものが開発された。
それがVOCALOIDキーボードである。
単純に言えば、コンピュータ上で展開されるエディタ(シーケンサ)を内蔵したキーボードと言える。キーボードでリアルタイムに声質データを展開し、言葉と音階を発生させるものである。
これを実際に謳っているように操作できるのかどうかという所に激しい疑問があるが、PC上のシーケンサの操作ができない人には、よいデバイスではないかと思う。
残念なのは、現時点ではまだ製品化の予定はないという事。
発売されれば、新たな楽器というジャンルとして確立していくのかもしれない。
願わくば、このVOCALOIDキーボードとPCを連動させ、PC上のVOCALOIDエディタなどで利用出来れば…と思っている。
新たなVOCALOIDシーンの為にも、YAMAHAにはぜひいろいろな可能性を模索して戴きたい所である。
最近のコメント