私はSIMロックフリーiPad(第3世代)の3G通信を利用するにあたり、IIJmioを利用する事を選んだ。
他にもBIGLOBEやBBエキサイトが似たようなサービスを開始している事を実は後から知ったのだが、BIGLOBE 3Gは高速だがテザリング不可、価格が高速であるために2,770円かかる、iPadは公式に対応しているとは謳っていないがiPhone4Sは対応している、という条件があり、BB.exciteモバイルLTEは、業界最安値月額750円でサービスそのものはIIJmioと余り変わらないが、iPhone4Sなどdocomo以外の端末のサポートを公式で謳っていない、という条件がある。
BIGLOBE 3G
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/3g/
BB.exciteモバイルLTE
http://bb.excite.co.jp/lte/docomo/
どちらも魅力的だが私が綱渡り的冒険をするにはリスクが高いサービスかな、と思い、別にIIJmioを選んだ事を後悔する事はない。
ところが、私が普段使っているプロバイダであるDTIが、この度MVNOサービスを開始する事を発表した。
ServersMan SIM 3G 100
http://dream.jp/mb/sim/
月額利用料490円と、BB.exciteモバイルLTEよりも安い価格で提供するというサービスで、但し通信速度は100kbpsと制限されている、というものである。
私が普段使っているだけに気になるな、と調べて見たところ、2003年に固定網で特許取得した速度切り換え技術「R-Switch」をモバイルに利用した…という事で(公式発表)、この技術で100kbpsという通信帯域制限を行っていて、なおかつ、このサービスで後日だが最大14Mbpsでの通信を可能にするサービスを可能にするようだ。
価格的に考えても実に魅力的なサービスなのだが、唯一の問題は標準SIMしかサービス対象になっていない、という事。
iPhoneやiPadのようなmicro SIMは使えない為、docomo系のモバイルルータなどでの利用を想定したもの、と言えそうだ。
ただ、最初のウチは標準SIMのみ対応でも、後日micro SIMに対応する事もあるため、今後も見張っていく必要はあるのだが、こうしたサービスのもう一つの落とし穴は、2年縛りや1年縛りなどを行っているケースがある、という事である。
IIJmioは契約約款によると“IIJmio高速モバイル/Dサービスの最低利用期間は、課金開始日から課金開始日の属する月の翌月末日までの期間とします。”とある。つまり、最低2ヶ月の利用期間が必要という事である。
だが、BIGLOBE 3Gなど他サービスは年契約のようなスタイルになっていたりするため、そこは注意が必要だ。
モバイル系のこうしたMVNOサービスはこれからも他からいろいろ出てきそうな感じではある。
だが、それらの多くはdocomoの回線を利用するから、かもしれないが、iPhoneやiPadを必ずしも想定しているとは言えないような所もあり、また最低契約金額を確保する為に年間縛りをしているケースもある。
そうした所に注意しないと、いざ使い始めた後に問題が起きた、となりかねない。
また、最終的な価格を見直したときにdocomoと契約する方がよかった、なんて事もあるかもしれない。
なので契約する時にはいろいろ考え、調べた上で契約した方が良い。
私はIIJmioのサービスをそのまま継続する事で何ら問題はない、と今は考えている。
もし今のiPad以外にデータ通信が必要になったならば、複数枚でシェアできるサービスに移行すれば結構月額を抑えた形で利用出来るのではないか、と考えていたりする。
ま、あくまでもデータ通信に限るサービスであるため、そのあたりを踏まえた上で、いろんな選択肢から選ぶべきだろう。
くれぐれも契約は慎重に。