8月9日、Nikon1 J2が製品発表された。
Nikon1シリーズのエントリー機であるJシリーズの2世代目である。といっても、中身はあまり変化がなく、外観もほとんど変化がない。
あるとすれば、撮影モードと再生モードの追加、そして液晶モニターの高解像度化といった所である。特に背面の3型液晶モニターは46万画素から92万画素と高精細化した事は、このモデルをより価値あるものにしたのではないかと思う。
だが、その他は特に大きく変化した所がない。それだけJ1が良く出来ていた、という事かも知れないが純粋にメーカーのテコ入れ、という感じでしかないようにも見える。
そしてそのNikon1 J2は9月6日に発売される事が本日発表となった。
個人的にこのJ2よりも気になるのはV1の後継機であるV2(仮)である。
Nikon1の魅力は小型化されたボディにニッコールレンズが使えるという事に尽きると思うが、撮像素子が1インチと、ライバルのCanon EOS MのAPS-Cサイズより小さいのが難点だ。
EOS Mは最後発という事もあって、ミラーレス一眼デジカメという枠では非常に魅力的な部分を多数持っている。ただEOS MにはEVFの設定がない為、EVFを必要と感じる人の中にはNikon1 V1を選択する人もいるだろう。
だがJシリーズはVシリーズよりももっとライトユーザー向けというスタンスもあり、JシリーズにはEVFの設定がない。つまりEOS Mと同じである。片やAPS-C、片や1インチという違いだが、ライトユーザーの目にはこの両者は大きな違いがあるように見えないのではないかと私は考える。つまり、価格という部分を除けば、性能の良い方を選ぶ=EOS Mの方が有利なのではないか? という事である。
もちろん、単に私がそう思っているだけで、両者にはスペック的にも違いがあるし、何よりブランドというものもある。だから必ずしもバッティングする、という事ではないが、撮像素子の大きさは結構大きな差が生まれる要因である事に違いはない。
となると、私としてはNikon1の上位機種であるV1の新機種が気になるワケである。
撮像素子の大きさに違いはあれど、Nikonならではの画質を求めたスタイルがV2(仮)には搭載されるのではないか? という期待もある。
撮像素子が全てではない、と言い切れるだけの何かをV2(仮)に搭載して発売してホシイ、と思うのだが、多分同じような事を考えている人は他にもたくさんいるのではないかと思う。
ただ、ハッキリ言っておくと、私はもともとNikonデジカメのファンではない。
どちらかというと、MINOLTAのα(…もうないけど)のファンであり、今はSonyが受け継いだαシリーズのファンである。
だが、私はNEXシリーズがどうにも好きになれない。レンズは確かにαの系統なのかもしれないが、カメラとしてはどうしてもサイバーショットの色を感じるのである。サイバーショットが悪いカメラというワケでなく、私個人の嗜好の問題なのだが、今のミラーレスαはαという感じがしないのだ。
まぁ…だからどうした? という事になるのだが、増えてきたミラーレスの中でこだわりとオリジナリティを最も追求してきているのがNikon1シリーズだと個人的に感じていて、そこに共感するものがある。
私がNikon1が好きな理由がそこにあるのだ。
せっかくJ2が登場したのだから、EOS Mをあっと言わせるV2(仮)が登場する事に期待したい。
Nikonなら…きっとやってくれるだろうと信じている。