米国で“世界で最も影響力のある人物100人”を選ぶ「TIME 100」という記事を掲載するTimeというニュース雑誌がある。
この“TIME 100”は1999年に第1回が掲載され、その時は“20世紀でもっとも影響力のある人物100人”というタイトルだった。
その後2004年からは毎年掲載され、その年での100人を掲載する形を取り始めたのだが、その流れの一つとして、今回“歴史上で最も偉大なゲーム100本”という企画が公式サイトで掲載された。
とりあえず掲載されたゲームは以下。
1970年代
『The Oregon Trail』『Hunt the Wumpus』『Pong』『Breakout』
『スペースインベーダー』『Adventure』『アステロイド』
1980年代
『バトルゾーン』『ディフェンダー』『パックマン』『ゾーク』
『Castle Wolfenstein』『Centipede』『ドンキーコング』『フロッガー』
『ギャラガ』『テンペスト』『Wizardry 狂王の試練場』『Joust』
『ピットフォール』『King’s Quest』『ロードランナー』『M.U.L.E.』
『ペーパーボーイ』『テトリス』『スーパーマリオブラザーズ』
『ウルティマIV(Quest of the Avatar)』『悪魔城ドラキュラ』『ゼルダの伝説』
『メトロイド』『アウトラン』『魂斗羅』
『Leisure Suit Larry in the Land of the Lounge Lizards』
『ロックマン』『NetHack』『パンチアウト!!』『テクモボウル』
『プリンス・オブ・ペルシャ』
1990年代
『ソリティア』『Wing Commander』『Civilization』
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『ストリートファイター II』
『Dune II: The Building of a Dynasty』『モータル・コンバット』『Doom』
『Myst』『NBA Jam』『Madden NFL 95』『Marathon』『シムシティ2000』
『クロノトリガー』『Quake』『バイオハザード』『スーパーマリオ64』
『トゥームレイダー』『ファイナルファンタジーVII』『ゴールデンアイ007』
『Myth: The Fallen Lords』『ウルティマ オンライン』
『ファイナルファンタジータクティクス』『Grim Fandango』
『メタルギアソリッド』『StarCraft』『Thief: The Dark Project』
『エバークエスト』『サイレントヒル』
2000年代
『Diablo II』『Deus Ex』『ザ・シムズ』『どうぶつの森』
『グランド・セフト・オートIII』『Halo: Combat Evolved』『Ico』『Rez』
『Counter-Strike』『メトロイドプライム』『スプリンターセル』
『Star Wars: Knights of the Old Republic』『洞窟物語』
『Half-Life 2』『塊魂』『World of Warcraft』『ギターヒーロー』
『ワンダと巨像』『The Elder Scrolls IV: Oblivion』『Gears of War』
『大神』『Wii Sports』『BioShock』『Call of Duty 4: Modern Warfare』
『Desktop Tower Defense』『Portal』『Rock Band』『Braid』
『Angry Birds』『Demon’s Souls』『Flower』
2010年代
『Batman: Arkham City』『Mass Effect 3』
こうしてみると、結構日本製のゲームがちらほらと見えてくる。
『Ico』と『ワンダと巨像』が掲載されているというのは、ある意味これは上田文人氏の才能の結果ではないかと思ったりもする。
あと、定番ではあるがスーパーマリオ、ゼルダの伝説、悪魔城ドラキュラなどが名を連ねているのは分かるのだが、この中にアウトランが含まれていた事はちょっと意外だった。
アウトランよりはスペースハリアーとかギャラクシーフォースが出てくるのかと思ったが…テスタロッサが好評だったという事か?(爆)
海外作品も多い中に日本作品が結構ある事は嬉しい話だが、2000年代以降、日本作品が徐々に弱くなってきているように見える。おそらく2010年代からはもっと少なくなっていくだろう。これは日本のゲーム界の弱体化がストレートに反映する事間違いない。
願わくば、2010年以降も世界に影響を与えていく日本作品が多数でる事を祈りたい。
最後に。
私が今回の100本の中で唯一異議を申し立てたい作品が一つある。
それが『ファイナルファンタジータクティクス』である。
本作はどう見ても『タクティクスオウガ』をファイナルファンタジーに置き換えた作品だ。
有名なのがファイナルファンタジーだからこういう結果になった、という事かもしれないが、ストーリー性を考えても『タクティクスオウガ』の方が評価されてもいいと言える。
それとも…この偉大なゲーム100本は、そうした宣伝活動も含めての話になるのだろうか。
もしそうであるならば、宣伝力のある企業が掲載され続けるだけの企画でしかないように思えてならない。
この辺り、どうなのだろうか?
TIME 公式サイト
http://techland.time.com/2012/11/15/all-time-100-video-games/slide/all/