無線LANの高速化が凄まじい所まできた。
有線ではGigabit Ethernetが普及して結構な時間が経つが、無線は結構な間100Mbpsから300Mbpsという状態だった。それがこの4月初旬に1.3Gbpsという製品が登場する。
この1.3Gbpsという速度は、IEEE802.11acという規格に準じたもので、今はまだこの規格がドラフトという状態だが、ここまで決まればもう確定したも同じで、複数のメーカーから製品化される事となった。
少なくとも、今週末にはアキバでBuffalo製品の同規格品が発売されたようだが、私が注目しているのはやはりNEC製のAtermシリーズである。
NEC Aterm WG1800HP
http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/wg1800hp/
この製品が対応しているIEEE802.11acは確かに1.3Gbpsという通信速度ではあるのだが、これはあくまでも理論値の話。当然、実測ではこの速度が出る事はほぼない。
だが、実測で751Mbpsという通信速度をマークしているようで、これだけの速度が出ていれば実用上問題のない速度であり、おそらく有線と何ら違いがわからない運用が可能と思われる。
そもそも、Gigabit Ethernetの有線接続でも700Mbpsという通信速度は速い方ではないかと思う。つまり、この時点で有線も無線もその速度に体感的違いはなくなった、という事である。
ただ、無線LANは混線すると当然通信速度は遅くなる。
数年前、都会だとIEEE802.11bなどの通信は住宅街で混線し、想定の速度が全くでないという事が多かった。その後、5GHz帯の利用が増えていったが、結局それを導入した人が近隣に沢山いれば、同じように混線する事となり、通信速度は思った程向上していないというのが無線LANの実情だと言える。
今度のIEEE802.11acにしても、結局は5GHz帯を使用する規格ではあるのだが、おそらく通信する明確な周波数は従来のものと異なるだろうから、大規模に普及するまでであれば、その速度は相当なものではないかと思う。
無線LANルーター自身も昔からするとかなり小型化し、高性能化している。
無線LANを導入している人であっても、IEEE802.11n規格に対応しているルーターを持っていないという人であれば、今のタイミングは買い換えるタイミングとして良い時期ではないかと思う。
今の使い方で速度的に不満がない、という人であれば、IEEE802.11acがドラフトから正式規格になるまで待つという手もある。
おそらく、正式規格になったとしても、その製品には何ら変わりがないとは思うが。
あと…個人的にはNEC製品をお薦めしたい。
ちょっと高いイメージがあるかもしれないが(実際高いかもしれない)、製品としてはこれほど安定している製品はないというぐらい安定している。昔から比べればどのメーカーも安定してきてはいるが、絶対的なトラブルの少なさはNEC製品がダントツだと思う。
ま、私がそう思うだけかもしれないが。
2013/03/31 • no comments